空はいつからこんなに黒ずんでいただろう。そうおもって、おもいなやんで、僕は拳銃を空に撃ち鳴らした。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
人の心を繋ぎ止めておくことは非常に難しい。そんな鎖があれば別だけれど、そんな鎖を使おうとするのも、また別だけれど。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
何回、さよならって言ったんだろう。いつも、また僕からさよならって言って、また僕から会いたくなっちゃうんだ。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
こいつはいつも変なタイミングで現れる。俺がすごい悩んでいたりへこんでいたり、それが解決にみちびかれたのと同時にこいつはこうしてやってくる。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
身長イコール距離間だなんて一度もおもったことない、この小さな背中のどんなに頼りがいのあることか。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
恋に恋する、というフレーズを聞いたのが金曜日。その翌日の今日土曜日。僕らはただいまラブメイキングの真っ最中だ。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「それはおかしいよ」それになによりいけないことじゃない、そう彼は言った。うるさいよ、分かってるんだ、そのくらい。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
『こくっちゃいなよ、』そう言ったのは__だった。なんでこいつ、そんな簡単に言えるんだろう。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
いい加減、あいつ死んでるかもしれない。それなのに、まだまってる。あなたが帰ってくることを夢見てる。あなたの家で、あなたのいない夏が三回すぎました。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
最初からハッピーエンドと分かっていたらつまらない、だなんて。どこかミュージシャンの歌詞であった気もするけれど。それなら、ねぇ。最初からバッドエンドと分かっている僕たちのこの状況はいったい何をどうしたら改善されると言うのだろう。