「はぁ……」

「…どしたー？ため息なんかついて」

「うわ、スガ…」

「うわってお前」

「んー、いや、何でもない」

「何でもない顔じゃねーべ。悩みごと？俺でよかったら話聞くけど」

「……んん、じゃあ少し甘えようかな。あのね…」

「うん」

「影菅とか、菅潔とかのCPをひょっとした拍子に見てしまうと、嫉妬と言うかアレルギー故の発作が起きると同時に、スガがとてもいい表情をしてるからもっと見ていたくなって自然と保存してしまうから画像ロール見る度に情景を思い起こして辛くなるし、でもスガはいい顔してるし…の繰り返しでつらい」

「かげす、かっぷり、………なんて？？？」

「スガと飛雄ちゃんがいちゃいちゃしていたり、潔ちゃんとスガがラブラブしていたりするのを見ると」

「まてまてまて。俺、1回も影山とか清水とそういう風にしてたりしたことないんだけど……」

「えー？…………まぁ、じゃあそういうことにしておいて」

「いやそういうことも何も事実！」

「私が話してるのは創作なので気にしないで」

「そうさ、え？」

「で、その画像を見ると、私もスガが好きだからもやもやっとするし、当然できることなら見たくないんだけど」

「、立花、好きって……」

「話は最後まで聞いて」

「あっごめん」

「スガが飛雄ちゃんとか潔ちゃんとかといちゃいちゃしてる時、凄くいい顔するから、もう何ていうか、あー好きだなって思って見てたいんだけど、スガの相手は私じゃないし、よりによって飛雄ちゃんとか潔ちゃんだし、いや2人のことはもちろん嫌いじゃないし、別に飛雄ちゃんと潔ちゃんに限らず、澤村とかもそうなんだけど」

「……創作で、だよな？」

「創作でです。見てたいのに見たくない！のスパイラルにハマってしまって抜け出せないの。どうしよう…」

「いや、何か俺も、そんなものがあるのかって事実が重すぎてどうしようなんだけど……」

「でも、飛雄ちゃんと一緒のスガはすごく切なかったり押せ押せの飛雄ちゃんに戸惑うスガの表情だったりが素敵だし、日向と一緒のスガは先輩ぶって日向かわいい余りに我慢出来なくなっちゃったり気持ち押さえられなくなっちゃうスガが堪らないし、潔ちゃんと一緒の時はマネージャーとしてではなくて女として見てる時のスガの表情とか色気のある潔ちゃんにドキドキしちゃうスガの表情とか可愛すぎだしやっぱり1番雄を感じるし、澤村と一緒のスガはやっぱり長年仲間として友として一緒だった澤村を何となく見ててああ好きだなぁって思ってるスガとかクラスメイトで仲間で友人の澤村と想いあって2人とも余裕無さげにしてる表情とかが」

「ごめんほんともうやめてマジで」

「あ、、ついヒートアップしちゃって……」

「いや、うん、俺も精神的に耐えられなかったというか……」

「えっと…………………ごめんね？」

「………………………………許す。ていうか」

「え？」

「好きな子にそんなこと言われて平気でいられるわけないし、可愛く謝られてずるいと思ってもそんなの許さないわけないし、立花に俺と誰のCPがどうとか口に出されて改めて想像したら、俺、全部立花に対して同じような表情してると思うんだけど」

「…………と、いうことは？」

「………………鈍感」

「んふふ、そのちょっと照れて拗ねてるような表情も、好きだよ」

「……俺も、鈍感で素直じゃなくて俺のことが好きで好きで堪らない故に自爆する立花が、好きだよ」