09/25(Fri)
:ほぐし



「で、最後に焼き鮭のほぐしたのを散らせて」
「なるほど!それが彩りになるんですね!」
「そうそう、後は桜でんぶとか…」

「ごめん如月、今手空いてる?」
「ん?これ終わったら…」
「そっか、じゃあ手空いたらでいいからストレッチ付き合ってくんね?」
「! 如月先輩!私、あとは大丈夫なので是非今すぐ行ってあげてください!」
「え?いやでも」
「大丈夫ですから!!」
「う、うん?じゃあごめん、お願いね」
「はい!!命にかけましても!!!!」
「いや、ほどほどに…」


「スガ」
「あれ?もういいの?」
「うん、何か、大丈夫みたい…え、大丈夫なのかな?谷地ちゃん…心配…」
「まぁ何かあったらすぐ行けばいいべ」
「そっか…」
「大丈夫だって!やっちゃんも頑張ってくれてるし、見守ってあげるのも先輩の役目だべ?」
「そ、うだね!うん、ありがとスガ!」

「で?ストレッチ?珍しいね」
「んー、なんか今日伸びが悪くて…いでででで」
「ふーん、ほんとだ。いつもよりかたい。だから練習中も肩回してたりしてたのか」
「…見られてましたか」
「もちろん!選手の些細なことにも目を配るのはマネージャーの役目です!」
「ふーん………俺だから、とかじゃなくて?」
「は、………………な、にいってるの!もー、ほら!マッサージしてあげるから寝っ転がって!!!」
「いで、はーい」

「あー、結構、こってるね」
「、まじかぁー」
「ちょっと乗るね重かったら言って」
「え、?っん、はぁー…な、んだそれぇ。きもちー、」
「脇からやるよりやっぱ上から押した方が力入るから、あとは…」
「ん?って、っく、ははは、!ちょ、くすぐった!」
「ちょっと!暴れたらやりづらいでしょ!」
「ごめ、ぶふっ、くくく、」
「うん、多分これで大丈夫………スガ、起きて」
「えぇー」
「ほらはやく!」



「なー、ほんとに菅原さんと如月先輩付き合ってないんだよな?」
「うん、そのはずだけど」
「スガさんずりぃー!俺も如月さんに踏まれてー!」
「田中。言い方」


「どう?ほぐれましたか?」
「おーすごい!ほぐれたほぐれた!」
「あとはやっぱり素人だから揉み返しとかあるかもだからお風呂の中でしっかり揉んであげたりストレッチだったりをしっかりしてね」
「りょーかい。やーすごい身体軽いわ。ありがとなー」
「ほぐし…」
「ん?」
「スガほぐし、、なんちゃって…」






「ねぇ大地なにあれ。スガほぐしってなに。可愛すぎない?俺もうほぐされてもいいってかほぐされてる」
「もうお前ら早くくっつけよ」



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