09/11(Thu)
:アイス君


「ほぎゃああああ゛ぁああ!!!!!天使!!天使はここに居たのね!!!」
「ちょっと!五月蝿いんだけど、今何時だと思って…」
「ぴゃあああああああああいいいええええええ!!!シャァベッタァァァァァァァ!!!生ロパペイサあああああああありがとうございます!!!!」
「は?もう何!?ていうかここどこ?」
「最新刊でアイス君がもう天使すぎてつらいです私もロパペイサペアルックしたいお!!」
「やだ意味わかんないし。て言うか最新刊ってなに?」
「これですよ!てかあれ?良く考えたら何でアイス君??でも可愛いからいいか!!アイス君こっちに視線オナシャーーーーーース!!!」
「何なのほんと気持ち悪いんだけど…って、え?これ、漫画?なんで僕らが漫画になってるわけ?」
「さあ」
「さあ、て。え?なに?じゃあ僕は、僕たちは誰かの手によってつくられた存在だってこと?」
「…」
「僕が今までしてきたことは全部誰かの筋書き通りだったってこと?…あは、なにそれ、」
「…アイス君喉かわかない?
やっばいわ私さっきから喉からっからなんだけどやっぱこれはアイス君に興奮しすぎたからだと思うんだよね!」
「いらない、」
「いやでも飲もうよ。寒いし。で、落ち着こ」
「これがっ!落ち着いてられると思って、」
「るの、って言いたい気持ちもわかるけどさ。これは私の仮定なんだけど、もしこの世界が枝分かれしていて、そのうちの一つが私たちの世界で一つがアイス君たちの暮らす、国が存在する世界だとして、そういうものがあってもいいんじゃないかなって、私は思うよ」
「……」
「えーっと、何ていうんだっけこういうの…確か……」
「パラレルワールド」
「そうだ!パラレルワールド!
私たちの世界には国は擬人化して存在しない。そりゃあ私だってこの本に出会ってから、いたらいいなあとは思うけど、今まで聞いたこともない。でもアイス君の世界には当たり前のように国は擬人化して存在する。筋書きとかじゃなくてさ、うーんなんて言ったらいいのかな、こういう時うまいこと言えたらいいんだけど…」
「つまり、逆に僕たちの世界をただ描いてるってだけということも有り得る、と…」
「そう!そういうこと!
今はどうやって元に戻るのかとかわからないけどさ、しばらく、ここにいたら?幸いにも私一人暮らしだし」
「え?一人暮らしだしって中学生じゃないの?」
「こう見えてももう成人してるよ!?23!れっきとした大人ですー!」
「嘘でしょ…」
「残念ながらね、本当!」
「じゃあ…悪いけどお世話になります」
「うん、よろしくね」
「…よろしく」


突然降ってきました



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