大好き。



2人はニヤリと純粋ではない笑みを浮かべた。

それを合図とするかのように静雄は無造作に、臨也の黒いTシャツを捲り上げた。

あまり日中には外に出ないからか、それとも露出が少ないからかは分からないが、臨也の白い肌が露わになった。
そして、その肌が胸の突起を強調させていた。

静雄は、臨也の両腕を掴んでいた手を離すと、下の方に持っていきつつ、胸の突起に舌を這わした。

「っ…!!は…あ、あぁ、」
「反応…良いんだな…」
「…!?ちょ、シズちゃ…そ、こで、喋んな、いでっ…!!」

びくりと体を震わしながら、臨也は迫り来る快楽から逃げるように首を横に振る。
しかし、静雄は聞く耳持たず。

普段の彼からは想像出来ない手つきで、舌と左手で胸を愛撫をしながら、右手で臨也自身を握った。

「ひぁっ!?うあ、あぁあ、あ、」

自身を握られ、腰が砕けそうになるほど強い快感に生理的な涙が浮かぶ臨也。

「好きだ…好きだ…」

低く心地よい静雄の声も、今の臨也にとっては快楽の一つとなってしまう。
布越しの快楽に焦れったさを感じ、身を捩らす臨也だが、両腕を拘束する標識のせいで上手く動くことが出来ない。

「シ、ズちゃっ…ね、は…やくっ…」
「臨也…俺のこと、嫌いなんだろ…?」
「そ…れ、は…ひぁっ!!」

スルリと出て来た自分の強請る言葉に驚きながらも、臨也は自分の頭の中が快楽に染まっているからか、その驚きも直ぐにかき消される。

静雄は冷たい瞳で強請る臨也の顔を見つめる。
普段より低く冷たい声色だが、静雄自身がそれに気付くことはない。

臨也は快楽に塗り潰されかけている頭で、必死に静雄の問いの答えを探す。
その間も、焦れったい愛撫は頭を快楽の波で襲ってくる。

「お、れは…」

嫌いだった。
人間でありながら、人間でない力の持ち主が憎かった。

「シズ…ちゃ、ん、が…」

けれど、気が付いたらいつも彼のことを考え、彼のことを探し、彼のことを想っていた。
それが愛情とは知らずに、憎しみだと思い続けて。

「大、好きだよ…」

臨也は、その言葉を口にした瞬間、自分がどれほど気持ち悪いことを言ってるのかを考えて、背筋が痒くなった。
それでも、今日の今日まで感じていた違和感が、いつの間にか消えていた。

「…そうか」

微笑みとは言い難い、口の端を上げた笑みを静雄は浮かべると、器用に片手で臨也のズボンと下着を下げた。
細くて、長い静雄の指が、臨也のナカに一気に侵入する。

「うあっ…!!」

感じたことのない異物感に、臨也の瞳には生理的な涙がうっすらと浮かぶ。
その涙を静雄はぺろりと舐めとり、そして臨也の唇を自分の唇で塞いだ。

「ん、んふっ、んんっ、」

静雄は激しく指を動かし、臨也のナカを解きほぐしていく。

「ん、んっ!!!んーっ、んんーっ!!」

臨也はキスにより酸欠状態になっていることを、必死に身じろぎして静雄に伝えた。
流石に静雄も辛いのか、名残惜しそうにゆっくりと唇を放した。

「ふあっ、あ、あぁああ、ああっ、」
「臨也…臨也…」

長いキスと快楽により、既に臨也の体から力は抜けきっており、全体重を静雄の指と後ろの壁に預けている。
それが、より強い快楽を生んでいるのか、臨也の瞳は欲に濡れ官能的な表情をしていた。

「臨也…我慢できねぇ…」
「シ、ズちゃん、さい、しょか、ら、がま、んして、ないで、ひゃうっ!!」

臨也の官能的な表情にあてられたのか、静雄はめんどくさそうに自分の服を少し下げ自身を取り出すと、指を引き抜いて一気に突き上げた。

「っ…!!」
「あぁああっ!!?あぁ、ああぁあっ、あっ、」
「はっ…あ、」

静雄は休憩を許さずすぐに律動を開始するが、彼自身も誰かと繋がることは初めてで、唇の隙間から吐息が漏れた。
二人の額には、色っぽくうっすらと汗が滲んでいる。

「シズ、ちゃ…あ、あぁあっ、」
「い、ざや…っ!!」

互いに名前を呼び合い、求め合う二人。

「も、俺っ…あぁああああっ!!!」
「った、く…っ、だらしね、な…っ」

静雄の激しい律動に堪えることが出来なかったのか、早くも達してしまった臨也。
けれどそれで静雄の欲がおさまる筈がなく、むしろ更に動きは激しくなった。

「あ、あぁっ、ちょ、無、理っ、あぁあっ、」
「るせっ…、まだ、だ…っ」

自分の腹部にいやらしく精液を吐きながらも、臨也は留まることのない快楽に何度も限界を迎えてしまい、羞恥心から顔を赤く染めた。
静雄はそんな臨也はお構いなしに、限界を迎えるために臨也のナカを突き上げ続けた。

「や、またイっ、ちゃ…っ、ああぁあんっ、」
「はっ…、おん、なみてぇ…だな」
「うる、さ…っ、あああぁああっ!!!」
「っ、あっ…!!」

静雄が一番深くまで突き上げると、静雄はようやく、臨也は何度目かの欲を吐き出した。
臨也は自分のナカに静雄の欲が注ぎ込まれるのを感じると、頭の中が真っ白になった。


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「シズちゃん最悪…手加減ゼロとか酷くない…?」
「うるせぇ、よがってたくせに文句ばっか垂れてんじゃねえよ」
「それは、そうだけど…流石に体が全く動かないとかおかしいでしょ」
「………わり」

嫌い、好き、嫌い。
大嫌いと大好きは、紙一重。


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……うん、結局何が言いたいのかというか何がしたかったのかさっぱりですね、これ。
とにかく初エロ!!見事に終了のお知らせ←

もっと勉強してきます…。
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