きっかけとスイッチ

人の関係とはたとえ血縁関係でなくとも時にはそれを超えるものを作り出す。関係期間が長ければ長いほど結びつきは強固なものとなり、その関係は変わることのないものであると思うようになることも少なくはない。ただ、関係というものは時にほんの些細なきっかけから変化が訪れることがある。たとえ今までの関係が長く続いていたとしても。


カーテンの隙間から強い日差しが差し込んでいる。外は蝉の大合唱が響き渡り、暑い夏の朝の訪れを讃歌しているようだ。
寝台に横たわっていたバッツは重い瞼を上げ、壁にかけている時計を見やり、時刻を確認した。
普段の起床時間よりも今日は僅かに遅かったが慌てることはない。通っている大学は先日から夏期休暇に入ったし、今日はバイトの予定もない。完全なオフ日である。
寝起きのだるい身体にエンジンがかかるようにとのろのろと寝返りを打ちながら今日一日どう過ごそうかと考えたがすることが特に思いつかない。
遠出をしたいが明日は朝早くにバイトが入っている。かといって近場で何かと思うと食料や日用品の買い出しくらいしか思いつかない上にわざわざ出るほど必要な品はない。読書をしたり映画にでも行こうかと思ったがどちらも今特にみたいものはない。
さて、どうするか。とりあえず朝食の準備でもしながら考えるとするか。そう思ったところで部屋の窓を叩く音が聞こえてきた。
バッツの部屋は2階にあり、普通なら叩かれることはまずないが一人例外がいる。その正体を知っているバッツは体を起こし、寝起き姿にもかかわらず何の躊躇いもなくカーテンと窓を豪快に開いた。

「よースコール」
「……まだ寝ていたのか」

窓を開いてすぐそばの、隣の家の窓から呆れ顔の少年が一人身を乗り出している。
スコールと呼ばれた少年はバッツの家の隣に住んでいる所謂幼馴染である。バッツとは3つばかり年下のスコールは小さい頃はバッツを兄のように慕い、いつもついて回っていた。バッツの方も一人っ子であったこともあり幼いスコールをまるで弟のように接し、二人の仲があまりにも良かった為に互いの両親がそれぞれ個人の部屋が必要な年齢になった時にわざわざ窓を取り付けていつでも会話できるようにしたのだ。互いの部屋を窓で隔てられて以来、お互い相手に用がある時は外のインターホンや携帯電話で連絡を取り合うよりも先に相手の部屋の窓を叩くのが彼らにとって普通となっていた。

「さっき起きたところだよ。この前まで試験で忙しかったし、昨日は夜遅くまでバイトだったんだぜ?今日は何もないから少しくらい寝坊していいだろ?」
「だとしても寝間着くらいきちんと着ろ。トランクスとTシャツだけはだらしがなさすぎだろう」
「えー風呂上がりで暑かったから下まで余裕がなかったんだよなぁ。親父は仕事で家あけてておれひとりだけだしいいだろ?」

ぐぐーっと伸びをしながらのバッツにスコールは小さなため息を吐くと部屋に入ってもいいかと聞き、バッツはスコールからの注意を一応受け取ったのか部屋着用のスウェットズボンを穿きながらどうぞどうぞと促す。それを確認するとスコールは軽い身のこなしで自室から隣のバッツの部屋へと移った。生真面目な彼らしく、休みであるのにジーンズとTシャツに洒落た半袖シャツを羽織っている。家の中にいるのにいつでも外に出かけられるような服装にバッツは能天気に「出かける予定でもあるのか?」と聞くとスコールは首を横に振った。

「ない。今日は自室で夏休みの課題と自習の予定だ」
「へぇー高校生は忙しいなぁ。そんな綺麗な格好しているからてっきり友達と出かけるのかと思ったぞ」
「俺にとってはこれが普通だ。それに、来年受験生だから準備は早めにやっておくに越したことはない」
「そっか。スコールは有名進学校に通ってるもんな。で、おれに何か用でもあんの?」
「……英和辞書を借りに来た。昨日友人の家に忘れたらしい」
「へぇー忘れるなんてスコールらしくないのな」
「ほっとけ。そいつは今日から部活の夏合宿で数日都合がつかない。だからあんたのを貸してくれ」
「そっかそっか。おれのでよかったらいいぜ。大学も夏休みに入って授業ないし、使ってないから戻ってくるまでもっていっていいよ。なんなら勉強にも付き合うぜ?高校生の範囲ならたぶん大丈夫だと思うし」

ちょうど今日一日の予定がないからと提案するバッツにスコールは暫し考える。バッツは現役大学生でその上有名大に通っている。おまけに家庭教師のバイト経験もあると聞いたことがある。勉強は自分一人でもできるがわからないところがあった時すぐに聞ける存在がそばにいるのはありがたい。ここは申し出に甘えようと決めるとよろしく頼むと頷いた。

「休み中に悪いな」
「気にすんなよ。そうだ。ちょうど朝飯を軽く食べようかと思っていたから食べながらどうだ?」
「朝食ならすませた」
「そっか。じゃあ何か冷たいもんだけでいいか?」
「飲み物なら……いただく」
「よしきた。じゃあちょっと待ってな?その間に勉強道具用意して本棚から辞書探しておいてくれ。すぐ戻るよ」
「ああ」

素直に頷くスコールにバッツは笑うと部屋を出て行ってしまった。部屋の主がいなくなり、スコールはバッツに言われた通り一度部屋に戻って必要な問題集と筆記用具を取り、借りる予定だった辞書を確保しておこうと本棚に視線を向けた。
バッツの本棚はそれ程大きくはないもののきっちりと本や教科書、辞書や資料集などが種類別に収まっており、目的の辞書はすぐに見つけることができた。手を伸ばし、辞書を取り出そうとしたが棚に隙間なくどころかまるで圧縮されたかのようにぴたりと収まっていたために簡単に取り出すことができなかった。
どれだけ無理矢理入れたのだとスコールは呆れつつ、取り出そうとしている辞書に添えていた人差し指に力を込めて引き出すと、辞書は取り出せたもののその反動で辞書と一緒に隣り合っていた資料集までもが引き出され、数冊がばらばらと音を立てて床に落ちる。

(しまった)

本が破れたり傷がついていなければいいが。不安になりながら資料を手に取り確認しながら次々と棚に戻していく。特に問題がなく最後の一冊を手に取り確認しようと表紙を開いたところでスコールは固まった。
表紙は歴史の資料ではあったのだが中を見れば裸に近い、もしくは布面積がやたら小さい服と呼ぶには難しい服装の女性が大勢写っている所謂アダルト雑誌であった。
大慌てでページを閉じ、背中に冷たい汗が流れ落ちるのを感じながらスコールは早鐘を打つ心臓を落ち着けさせようと数回深呼吸をし、おそるおそるもう一度確認をする。一瞬間違いではないかと思ったが間違いではなく、手に持っているのはやはり歴史資料集にカモフラージュされたアダルト雑誌であった。
バッツも、成人した男性であるのでこういったものに興味があってもおかしくはない。ただ、小さい頃から知っているバッツの隠れていた部分を見てしまったかもしれないこと、加えて普段女性の影が一切無い、朗らかな印象の彼の性的関心の対象を心の準備なく見てしまったことで動揺してしまったのだ。
加えてバッツには隠しているがスコールは数年前から彼に対して淡い想いを抱いていた。兄のように慕いつつも彼を恋愛対象として見ていたこともあり、困惑がおさまらぬ中、能天気な声と共に閉じられていた部屋の扉が開いた。

「バッツさん特製のアイスカフェオレおまち!」
「!?」

からんとアイスカフェオレに入っている氷の涼しげな音が響く。困惑している間に飲み物と自分の朝食と思われる目玉焼きが乗ったトーストを盆に乗せたバッツが戻ってきてしまった。偶然であり悪気はないとはいえバッツが隠していたであろう雑誌を手にとってしまったことを知られたら彼がどう思うか。しかし、バッツがいる以上彼に気づかれぬように雑誌を戻すのは困難な上に、何年も共に時間を過ごした幼馴染の異変に気がつかないほどバッツは鈍感ではなかった。動揺し、固まっているスコールにバッツは小首を傾げるとその原因を探ろうとしたところで彼の手の資料集が目に入り、状況を理解した。表紙が僅かにずれたそれから女性の太もものようなものが覗いている。どうやら本棚にしまって忘れていたものをスコールが見つけてしまったのだ、と。

「ば、バッツ……」

わざとじゃない。そう言いたげなスコールにバッツは苦笑すると手に持っていた盆をテーブルの上に置き、「気にすんなよ」と声をかけた。

「隠していたの偶然見つけちまったんだろ?」
「あ、う、そ、そうだが……」

気まずくないのか?と言いたげなスコールの様子にどんなに大人びていてもまだ高校生であるのだとバッツの方は余裕そのもので笑いながら手を振った。

「誰だって持ってるからふつーふつー。今更ばれてもおれは平気だよ」

動揺もなく、普段の明るい調子のバッツに本当に気にしていないのだとスコールはほっと息を吐いた。見られたくないだろうと思っていただけにバッツにどう思われるかと身構えたが気にしていないようで安堵した。しかし、それとは別に密かに想っている相手の性的な部分に関心があることを認識させられたことが引っかかっていた。普通であるとわかってはいても衝撃は少なくなかった。なんとなく気まずいような気持ちを含んだままのスコールにバッツはとりあえず落ち着けと自分がいれたアイスカフェオレをスコールにすすめた。

「まぁびっくりしちまったのはわかるけどさ。とりあえずこれ飲んで落ち着けよ」
「あ、ああ」

すすめられるままにテーブル近くに座り、カフェオレを手にとって一口飲むと不思議と心が落ち着いた。一息をいれる動作を行ったことがよかったのだろう。焦っていつの間にかカラカラになっていた喉に冷たい飲み物が染み渡る。心身を落ち着かせ、ようやくバッツの方をまともに見れるようになるとスコールは小さな謝罪と共にカモフラージュされた雑誌をバッツに差し出した。

「すまなかった。辞書を取ろうとしたら一緒に落ちてきて……あんたのプライバシーを暴くつもりはなかったんだ」
「はは。スコールは律儀だなぁ。わかってるよ。スコールがそんなやつじゃないって」

差し出された雑誌を受け取りながらバッツは笑う。自分でも忘れていた雑誌をまさかスコールが手にとってしまうとは。スコールくらいの年齢になれば本人も周りにいる友人もこういったこと関心がありそうだがあの狼狽えた様子からまさかそのような類の物を通ってきていないのだろうか?純情そうではあると思っていたがここまでとは思わなかった。

「しっかしえのつく本で驚くとはなぁ〜お前、けっこうモテそうだからてっきり……」
「うるさい。俺は誰とも付き合ったこともない。それに、あんたがそんなものを持っているのが……その驚いたというか……」
「ああ〜無理して言わなくていいよ。けど友達から貸し借りもしたこともないのかよ」
「……うるさい」
「スコールは真面目だなぁ」
「……黙れ」

雑誌を受け取りながら思ったことを口に出すバッツにスコールは顔を俯けたまま誤魔化すようにアイスカフェラテのストローに口をつけた。よく見れば頬が赤く染まっており照れているのは明らかであった。性に対して羞恥を覚えている様子からやはり通ってくる機会がなかったか、あったとしても少なかったのか。落ち着いた外見に反して中身は年相応の、思春期特有の繊細さを抱えている上に他者と接することを避けがちであったこともそうなった原因なのだろうか。

(照れる姿は可愛いと思うけど知らないままってのもなぁ。まぁスコールの年齢や性格から手にするってだけで大冒険かもしれないかもな)

デリケートな性格と話題ゆえにあまりズケズケとしない方がいいのかもしれないが貸し借りや話し相手がいないのであればここは兄貴分として手を差し伸べよう。スコールくらいの年齢ならこういった話題にも触れておいた方がいいだろう。そう意を決するとバッツは返してもらった雑誌をすっとスコールに差し出す。返したはずの雑誌が自分の目の前に出され、意図がわからずにスコールは首を傾げた。

「……なんだ?」

なんで突き返すんだと怪訝な表情を浮かべるスコールにバッツは手を取り、雑誌を受け取らせると悟りをひらいたかのような落ち着きと穏やかな表情をスコールに向けた。

「折角だしかしてやるよ。これ」
「は?」
「いや〜そんなに初心だと女の子と付き合った時に耐性ないと困るだろ?大人の教科書ってやつだ。持ってけよ」
「な……!?」

バッツの不要な気遣いにスコールは絶句する。幼い頃から自分の面倒をよくみてくれていたとはいえ何故このようなことでも世話をしようとするのだ。加えて密かに淡い想いを抱いている相手に性知識伝授をされるとはと頭を抱える。

(バッツは……平気なのか?幼馴染とはいえ性に対する話題をこれだけおおっぴらにしてしまっても)

恥ずかしがっているのは自分だけでバッツは平常運転。元々そういった話題を振られることがほとんどなければ自ら触れようとしたことが少ない方ではあるが恥ずかしく思ったのはバッツの前であったことが大きい。バッツが落ち着いているのは年上の余裕とは別に自分を意識する対象ではなく年下の弟、下手すれば世話の焼ける子供としか見ていないからなのではないのか?

(そう考えるとだんだん腹立たしく思えてくる……)

己の心だけが忙しい状況にスコールは困惑を通り越して怒りの感情を覚える。一方的ではある上にバッツがスコールの気持ちに気付いていない為に仕方がないことであるのに、理不尽とも言える怒りを燃え上がらせる。
黙りこくるスコールにバッツはどうしたのかと顔を覗き込むと突然肩を強く掴まれた。痛いくらいに掴まれたことでようやく不穏な空気を感じ取ったバッツはスコールの名を恐る恐る呼ぶと彼は俯けていた顔を僅かに戻し、上目遣いで睨みつけるように視線を合わせてきた。

「バッツ……」
「お、おお」

普段よりも明らかに低い声。長年の付き合いからスコールが何やら怒っているのだということはわかったが何故そうなったのか検討がつかない。様子が変わったのは雑誌を渡そうとしたあたりであるがそれがいけなかったのだろうか?
スコールが自分に抱いている想いに気づいていないバッツは思春期のデリケートな部分を刺激しすぎたからだと思い、怒りが自分にぶつけられる前に謝ろうとしいたが判断が遅かった。テーブルを隔てていたはずのスコールがいつの間にかすぐそばにいる。それほど体格が変わらないはずなのに燃え上がる感情がそうさせているのか何倍にも大きく見える。怖い。

「さっき言ったよな?勉強に付き合うと」
「ああ、確かにいっっ!?」

スコールの静かな問いにバッツは頷くと体が勢い良く宙に舞い上がったかのような浮遊感を感じた。スコールを見ていたはずなのに今見えているのは自室の天井。投げ飛ばされたと理解したと同時に背中に柔らかな感触。どうやら寝台にむかってぶん投げられたのだと把握をするとぬっとスコールに顔を至近距離で覗き込まれる。
寝台に横たわった身体。目の前にスコールの顔。掴まれた手首と感じる人の重み。
押し倒されているこの状況にバッツは焦り、喚いた。

「ちょ、ちょっとまてよ!こういうことは好きなやつとだな!ふざけすぎだ!」
「俺が好きなのはあんただ。勉強に付き合うのだろう?」
「へ?じょ、冗談だろ?おれはおとっ!?んむむーーーっっ!!」

やめろと暴れるバッツだったがスコールから唐突に想いを告白されてしまったことで驚き、抵抗を緩ませてしまう。その隙に感情の昂りによって勢い付いたスコールは押し付けるように自身の唇をバッツのものと重ねた。
閉じられた唇を舌で無理矢理こじ開け、口内に侵入するとバッツの舌を探し当てて絡め取る。熱く、柔らかな感触のそれは甘美な味がする。恋心を抱いてから触れたくてたまらなかった。近いが故に気づかれないように隠し、我慢し続けてきたが為にその反動は大きく、夢中になって吸いた。
はじめは驚き、抵抗しようとしたバッツもスコールの食らいつくすような口づけに次第に頭がくらくらとし、力が抜けていったため最後の方はされるがままだった。ようやく満足したのか長い口づけから解放されるとバッツは息も絶え絶えになりながら何故このようなことをしてきたのかと睨みつける。その問いに対してスコールの答えはシンプルなものであった。

「好きだからした。好きでもない奴にこんなことしない」

淡々と静かにこたえるスコールにバッツはぐっと喉を詰まらせた。
生真面目で、ふざけやただ驚かすだけでスコールがこのような行動にでることはない。そうわかってはいたものの面と向かってそのように言われると戸惑う。
端正な顔立ちにスラリと伸びた手足。落ち着いた低い声。異性が放っておかない整った容姿を持っているのに何故自分のような普通の、ましてや年上の同性になんぞ恋心を抱くのだと絶句していると今度はスコールが問いかけてきた。

「こんな形で告白になるとは思わなかったが……あんたはどうなんだ?」
「へっ!?」

自分の気持ちを問いかけられ、また戸惑う。
スコールのことは家が隣同士の幼馴染で可愛い弟のような存在であると思っていた。恋愛面で見ることなんてなかったし考えたこともなかった。しかし、先程の熱烈といえる口づけをされてからそちらの方向へ意識してしまう。恋愛に疎い、縁がなかったバッツでもこのことをなかったこと、事故としてさっさと片付けてしまうことは難しかった。

「え、えーっとその……スコールのことはそりゃ好きだけど恋愛感情としてとかはわからな……あ、でもキスされても全然嫌じゃなかったしむしろよかったのはそっちで好きだってこと……なのか?」
「……よく思っていることをだだ漏れにできるな……」

頭を抱えながら思ったことを馬鹿正直に述べるバッツに脱力する。どうやらすぐに答えを導き出せそうにないバッツにスコールは小さくため息を吐くとバッツの拘束を解放し、寝台から起き上がった。

「とりあえず今日のところは帰る。その、考えておいてくれ」
「え、あ……う、うん」

解放され、呆けたように頷くバッツを見るとスコールは自分の筆記用具と借りる予定だった英和辞書を持ち、部屋に入った時と同様に窓から自室へさっさと戻って行った普段なら「また来いよ〜」と呑気に見送るが今日はそれができそうにない。
とりあえず窓の鍵とカーテンを閉めようとよろよろと立ち上がるとスコールの部屋の窓が見えた。そちらは既にカーテンが閉じられていて中にいるのであろう彼の様子はわからない。今まで用がある時は気軽に身を乗り出してノックをしていたのにその窓が近すぎるのか遠すぎるのか。
どちらにしてももう以前のように幼馴染でかわいい弟のような存在としてだけでは見れそうにないと認識してしまいバッツはへなへなと尻もちをついた。

(次会った時どうすりゃいいんだよ〜〜)

まだ感触が残る口元を両手で抑えながらバッツは立てた膝に顔をうずめたのだった。



――――――
幼馴染バッツさんとスコールのお話。
2017年85の日にアップする予定でしたが遅刻してしまいすみません。
バッツさんデリカシーなさすぎですし、スコールは勢いに任せて行動しすぎですね(ただ、部屋に戻ってからかなり恥ずかしがっていそうな気がしますが)


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