おとなと子供 -2-

若返ったバッツネタです。
17歳×(見た目)14歳なネタなので苦手な方はご注意ください。

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「スコール、今日おまえんとこで寝ていいか?」
「(・・・勘弁して欲しい。)」


バッツが少年になってしまってから早数日。
未だに元に戻る方法も原因となった道化と魔女は見つからず、時間だけが過ぎていく毎日であった。
本来は20歳の青年がいきなり14歳の少年になってしまい、急激な体の変化に流石のバッツも心身ともに負担を感じることもあったのだが、時間の経過と共にこの変化にも慣れてしまった。

早く元に戻りたいが、焦ってもいいことはない。それならば、じっくり確実に元に戻る方法を探せばいいじゃないかと言えるくらい心に余裕を持てるようになったことに安堵はしたものの、スコールにとっては心臓に悪い日々の継続を暗示するものであった。

少年になったバッツは本来の姿の時とは違い、仲間内のティナほどではないものの、庇護欲をそそると同時に触れることを躊躇ってしまうほどに純真無垢な外見になってしまった。
触れたいと思う自身の気持ちが時折純粋に愛おしいという気持ちだけではないと感じているスコールは、バッツが少年になってしまってから本来の彼の時以上に気持ちや行動を自制するように努めた。
触れたいのにあまり触れてはいけないと思うようになってしまったためか、バッツの体を抱きしめるだけでどこか背徳感を感じ、なるべく必要以上に彼に触れるのを避けるようになった。
そう努力しているのに当のバッツ本人は少年になってしまってからというもの天真爛漫な行動に拍車がかかり、抱きついたりすることはもちろん、体の所々に触れるようになってしまったため、その度にスコールは己の中の彼への欲望を抑えるという日々を過ごしていたのだった。

「なぜ俺なんだ?」
「?スコールと一緒に寝るとあったかいからさ。子供になってから誰かとくっついて寝るのが気持ちよくて。他の奴のとこにいってもあれだろ?」
「・・・。」

そう答えられてしまい、スコールは閉口した。バッツの言い分は尤もである。ジタンならまだ許せるが他の仲間のとこに行かれでもしたらきっと心中穏やかにいられないだろう。
自分以外の誰かと恋仲の彼が寄り添って眠っていたとしたら・・・想像するだけで腹の底にから黒いドロドロとしたものが湧き上がってきた。
そんなスコールの心中など知らないバッツは「それに・・。」と話を続けてきた。頭の中で繰り広げられた他の仲間とバッツの添い寝場面を想像するのをやめ、そちらに意識を向けると、彼は少し照れくさそうに言葉を発した。

「・・・おれはスコールの傍にいたいんだけどだめか?」

照れを隠すためか、頬を少し掻きながら上目遣いに言ってこられ、スコールは心の中で呻いた。

愛おしい彼のほんのりと桜色に染まった頬と大きな瞳。
抱きしめれば簡単に包み込み、閉じこめられる体。

ここ最近というよりも、バッツの体が小さくなってから口付け以上のことをしていない。
不満はないものの、久しく彼と深い触れ合いがないことに時折一抹の寂しさを覚えてしまうことがあるスコールにとってそのような表情とお願いは理性を揺さぶるには十分だった。
ただ、ここで行動を起こしてしまったら自分の中にある大切な何かを失ってしまいそうなそんな気がしてならないことと、何よりも彼を大事にしたいと思う気持ちが底にあるためになんとか踏みとどまれた。
今回も揺さぶられはしたものの、ぐっとこらえて平静を装うためにぐらぐらと揺れる理性をなんとか立て直し、スコールは片手で顔を覆いながらゆるゆると頷いた。

「・・・わかった。風呂から上がったら来てくれ。」

若干声が掠れてしまったが、怪しまれるほどではないだろう自身の声に安堵しつつスコールは返答をする。断ることも考えたのだがやはり他の仲間のところに行かれてしまうくらいならと考えてしまうあたり大人になり切れていないのだがそこは目を逸らすことにした。
そんなスコールの理性と欲の内なる戦いに当然気がつかないバッツは追撃をするかの如く、入浴も一緒にしようと無自覚な悪魔の囁きをスコールに振りかけた。

「なんなら風呂も一緒に入らないか?世話になってるんだし背中くらい流すぞ?」

彼の厚意はやまやまだが、ただでさえ不安定な時に素肌を見てしまったらと思うと断らざるおえない。
理性もなにもかもかなぐり捨てての行動を起こさないとは思うが、自分の精神に大打撃どころか木端微塵になってしまう気がする。どこまで鈍感なんだとバッツを若干恨めしく思いながらもスコールはバッツの誘いを丁重に断った。

「自分だけで十分だからいい。風呂くらいゆっくり入らせてくれ。」
「そっか、残念だなぁ。じゃあまた今度な。」

至極残念そうな顔をしながらもバッツは了承すると、風呂の後に部屋に行くと笑顔で言ってきた。
スコールは頭痛が増した頭を押さえつつ、先に風呂に入ってくるといい、部屋を出て行こうとした。それを見送るバッツは普段通りの笑顔なのかもしれないが、どうにも直視できずにスコールは肩を落として、せめて入浴中はリラックスしようとさっさと部屋を後にした。


そんな二人のやりとりを少し離れたところで聞いていた人物がひとり。
その人物ことジタンは盗み聞きするつもりはなかったのだが、二人の会話が自然と耳に入ってしまったためなんとなしに二人のやり取りを見守っていた。動揺しているのか時折瞳が不安定に揺れているスコールと子供の姿になってしまったため余計に言動が幼く見えるバッツがじゃれ合っている。
お熱いことでと呆れはしたものの、スコールの様子がどうもおかしく、二人に気付かれないように観察をしていると、どうもバッツのスキンシップと無自覚のアプローチにスコールが戸惑っているということがすぐに解った。
付き合っているのなら受け止めればいいはずなのにそうしようとしないスコールの理由は同じ男で聡いジタンだからこそすぐにわかったため、友人に同情と気乗りはしないもののもう一人の友人を諌めるべく腰を上げた。

「バッツ。」
「ジタン?」
「お前、結構ひどいことするなぁ。スコールが哀れ過ぎるだろ。」
「へ?」

近付いてくるなり呆れ顔でいきなりそう言ってきたジタンにバッツは目を丸くした。
自分が一体何をしたというのだ?何か悪いことでもしていたか?
理解できずに表情だけでそう訴えてきたバッツにジタンは頭を掻きつつ、至極丁寧に話を続けた。

「体が小さくなっちまってから不便でスコールに頼るのはわかるんだけどさ、ちょっとべったりすぎやしないか?」
「え?」
「端から見てるとスコールの奴、かなりまいってるみたいだぞ。始終お前にスキンシップされて、後をついて回られて。」
「おれ・・・そんなに迷惑だったかな?」
「・・・お前、気づいてないのか?」
「え?」

これだけ言ってもまだ気が付かないバッツにジタンはスコールでなくともこれは頭が痛くなるわ、と内心ため息を吐きながら、見かけは子供、中身は大人の少年に回りくどく諭させるのはやめようと決め、話を続けた。

「小さくなってから、スコールと夜を共にしてないだろ?」
「ほとんど毎日一緒に寝てるけど?」
「あー・・・違う違う。横になって寝ることじゃなくてさ。わかってくれよ。」

ここまで言っているんだから流石に察してくれとばかりにジタンがバッツを見つめると、数秒後、バッツの顔が見る見るうちに赤く染まった。どうやら察してくれたようだとジタンが安堵すると、バッツは気まずさを隠すかのように頭を掻きながら小さく謝ってきた。

「・・・・そういうことか。悪いな、ジタン。」
「察してくれてよかったよ。スコールのことだから体が小さくなったお前に触れるのはまずいと思ってるんだろう。いくら中身が成人男性とはいえ、体は少年なんだからな。お前と一緒に居てるとき、たまーに眉間にすんごい皺を寄せて何かに耐えてるような表情をしてるからさ、たぶんお前に手をださないように我慢しているんじゃないか?」
「・・・・。」

ジタンにそう言われ、そう言えば思い当たる節が多々あると、ようやく気がついたバッツは俯いた。
夜は寒いからと、スコールが眠るベッドに潜り込み、彼が外の任務で出ている時以外は殆どの時間を共に過ごしている。スコールのことを愛おしく思うからこそ、彼の近くに居たいと行動していたのだが。

「ジタン・・・。」

眉を下げて、困った顔をするバッツにジタンは首を横に振った。

「オレにどうすればいいかなんて聞かないでくれよ。付き合いたてでもないし、そういったことは当人同士の問題だろ?どうするかは自分で考えるこったな。」

二人ともいい年齢をした者同士なら自分で解決しろとばかりにジタンはバッツの背中をばしりと叩いた。
恋愛面に疎いバッツと生真面目なスコール。二人の友が困っていたら手を差し伸べるが、恋愛については自分が深く介入するべきではないと思っている。二人の問題は自分たちで話し、解決するべきだろう。

「おれが言いたいことは以上だ。後はお前とスコールで頑張れ。」

ジタンはそれだけ言うと、手をひらひら振りながら部屋出て行こうと歩き出した。自分の行動は余計なお節介で二人の間に爆弾を投下したかもしれないとも思ったのだが、一向に元に戻る気配のないバッツを見ていると遅かれ早かれ衝突する問題だろう。それならば、さっさと解決した方がいい。
なによりも、スコールが不憫でならない。そう思ったからこそ言うことを決めた。
ちらりと後ろを見ると、項垂れるバッツの姿が見えた。

「(さて、後は頑張ってくれよ。お二人さん。)」

友人二人にエールを送ると、ジタンは部屋を後にしたのだった。




夜も更け、風呂から上がったスコールは自分に割り当てられた簡素な個室で武器の手入れをしていた。
バッツが子供になってから、彼とほとんどの時間を共にしている。それにうれしく思うことがあるものの、一人で落ち着いて武器の手入れもをすることができないため彼が風呂に入っている時間に済ませることが多くなった。

生きるか死ぬかの戦いの日々の中で武器の手入れひとつで自分の生死が決定しまうことがある。バッツのことは大事だが、彼が傍にいると手入れに集中することが難しいためこの時間が一番集中して行うことができる。
切っ先から柄までじっくりと不具合がないかを確認し、仕上がりに満足すると、寝台のすぐそばに立てかけて一息吐いた。

そろそろ風呂から上がったバッツがやってくる頃合いだろう。

サイドテーブルに置いている水差しに手を伸ばし、水でも飲もうかとしたところで控えめにノックをする音がした。
誰かと問えば、少し高い、少年の声が聞こえてきた。バッツだった。本来の声とは違うがここ数日で聞きなれてしまったため最早違和感はなかった。

扉を開けると、バッツが扉のすぐ傍で立って待っていた。
何時もなら開けた瞬間、体温を求めてすぐに部屋に入ってくるのに今日は大人しい。入ろうとしない彼の手を引いて部屋に迎えると、少し体が冷えているようで手が冷たかった。

「手が冷たいな。」

何気なくそういうと、彼は、「ちょっと・・・。」とだけ言った。
大人しい態度のままの彼に違和感を感じたが、体が冷えたのはジタンやティーダあたりと立ち話をしていたからだろうと予想した。よく見れば髪の毛も湿ったままだ。

「髪が湿ったままだ。きちんと拭け。」

髪が湿ったままだと風邪を引いてしまうかもしれない。スコールはすぐそばに置いていたタオルを手に取り、それでバッツの髪を拭き始めた。少し癖のある髪は濡れて重みがあるため広がってはいないがそれでも癖は残っていた。丁寧に濡れた髪を拭いていくと乾いたタオルが比例して湿っていく。あらかたの水気を取り、横になっても支障がなくらいまでになると、タオルを椅子の背に掛けて手櫛で髪を整えた。その間バッツはされるがままだった。

「・・・これでいいだろう。今日は探索で疲れているんだ。さっさと休もう。」
「うん。ありがとう。」

礼を言ったバッツに、スコールは頭を軽く撫でると、寝台のシーツを捲った。
一人用のベッドで二人眠るのは少し狭いが寝られないことはない。なによりもここ数日二人で眠ることが殆どだったため慣れてしまった。寝台に横になり、自分の横に彼が眠りやすいようスペースを空けると、バッツがその間に入ってきて横たわる。
シーツを掛け、寄り添ったがバッツはスコールに背を向けたまま何も話さなかった。

「(やけに大人しいな。)」

普段なら、自分と向かい合って彼は横になり、夢の中へ旅立つまで話をするのだが今日はそれがない。
部屋に入った時からバッツがあまり話をしていないのが気になったが、今日は疲れているだけなのかもしれない。
もう寝ているかもしれないが、スコールは隣で横になっている恋人に声をかけた。

「バッツ?眠ったか?」

返事はなかった。
どうやら疲れていただけなのだろうとスコールは思い、自分も眠ろうと瞳を閉じようとした時だった。背を向けて寝ていたと思っていたバッツが寝返りを打ち、自分に抱きついてきた。
なんだ、起きていたのか。とスコールが声を掛ける前に先にバッツの方が声を発した。

「スコールが触れたいなら・・・触れていいから・・・っ!」

半ば叫ぶようにいきなり言うと、バッツはスコールの衣服を掴み、口付けてきた。
突然の行動に気圧されたスコールは硬直したが、構わずバッツはスコールの夜着に手を掛けて前を開こうとしてきたところで我に返ったスコールがバッツの手首をつかんで制した。

「いきなり何をす・・・。」
「体小さくなっちまったけど、できないわけじゃないから。」

何を言っているのかわからなかったが、口付けと自分の夜着を脱がそうとしてきた行為から何をしようとしてきたのかは大体の察しがつく。
彼がこのように自分からいきなり行動してきたことは今まで無かったため驚いたがこのまま流されてしまってはいけないとスコールは自分とバッツの上半身を起こしてて取りあえず訳を聞こうとした。

「何でまた・・・。」
「おれ、この体になってから、お前と・・・。お前、無理しているんだろ・・・?」

流石に恥ずかしいのか、言いにくそうに言ってきたため最後の方は声が小さくて聞き取れなかった。しかし何が言いたいのか大体予想できる。

バッツが少年になってしまってから、スコールは口付け以上のことはしていない。

そのことで自分が我慢していることがあることに気付いたのだ。
昼間まで抱き着いたり、後をついて回ったりとしてきたのに、部屋に入ってきた時から急に大人しくなったのはそのためなのだろう。
恐らく、察しがいいジタンか、セシルやクラウドあたりにでも注意されたのかもしれないと予想し、スコールは心の中でため息を吐いた。

「バッツ。」
「え?んむっ・・・!!」

スコールはバッツを抱き寄せるとそのままの勢いで口付けた。
最近のキスは触れるだけのものが多かったのだが、久方ぶりに唇を、舌を吸い、何度も角度を変えて深く口付る。
バッツの体が少年になる前は幾度もしたことがあるのだが、その甘い感覚を互いに忘れかけていた。
バッツはスコールの夜着を掴み、目をとじてそれを受け取ると必死にそれを受け止めた。

まるで溶け合うかのような口づけに、頭の中が蕩けそうだ。
その感覚に酔いそうになってしまう。

先程の勢いが徐々に無くなり、バッツが落ち着いてきたのを見計らうと、名残惜しげに唇を離した。

「は、はぁ・・っ。」

荒い息を吐くバッツを抱きしめ、幼い子供を父親か母親があやすかのように髪を撫でながらスコールは落ち着いた声でバッツに話し始めた。

「落ち着いたか?」
「・・・うん。」
「・・・確かに俺はあんたに触れたい。けれど、抱く以外にもこうしてあんたの体温を感じて、抱きしめて、口付けをすることであんたに触れていると感じられるからいいんだ。」
「けど、我慢してるんじゃないのか?」
「我慢していないと言えば嘘にはなる。けど、俺がそうすると決めたんだ。あんたに非はない。それに、さっきも言った通り、触れる方法はひとつではない。」

触れられないことに対して欲求不満を感じていたのは事実ではある。
しかし、そう感じるのは彼自身を愛しているからだ。
愛しているからこそ、互いに慈しみ合いたいと思う。体を重ねるという行為もその一環ではあるが体を重ねるだけがすべてではない。
手を繋ぎ、抱きしめあい、口づけて、寄り添う。彼の体温、香り、抱きしめた時の感触。全てが愛おしい。
深く触れるのは彼が本来の姿に戻ってからでも十分だ。
それなのに恋人からいきなり揺さぶりを掛けられては決意が揺らぎそうになる。自分の今までの努力が水の泡ではないか。

「我慢していると察しているなら、心臓に悪いことをいきなりするな。」
「・・・ごめん。」

怒っているのではなく、注意をするかのように言うと、バッツはスコールの背に腕を回し、胸に顔を埋めて小さく謝罪をしてきた。
先程の勢いとは違い、十分小さく感じるのに余計に縮こまる彼にスコールは苦笑をすると頭から背中を撫でながら態と文句を言った。

「さっき言ったことに嘘偽りはないが、男の性というものに逆らう辛さは同じ男のあんたもわかるだろう・・・。」
「・・・すみませんでした・・・。」
「元に戻ったら今まで我慢した分を清算してもらうからな。」
「・・・はい。」

普段、バッツの方が態度に余裕があることが多いのに今夜は立場が逆になってしまったようだ。どちらが子供なのやら・・・と思う。

「さあ、もう休もう。明日から、あんたを元の姿に戻すために頑張らないといけないからな。手がかりはないが、じっくり確実にいこう。」

彼が言っていた言葉を借りて言うと、バッツが小さく頷く気配がした。
今度こそ休もうとスコールはシーツを自分と彼の身体に掛けようとしたところで、バッツが抱きしめられたまま、話しかけてきた。

「スコール。」
「なんだ?」
「戻ること。別に焦らなくていいやって思ってたけど、やっぱり早く戻りたい。戻って・・・お前と深く触れあいたい。」

身を寄せながら照れ臭そうにそう言ってきたバッツにスコールは困ったように柔らかく笑みを浮かべた。

「(俺がさっき言ったことを、本当にわかっているのか・・・?)」

我慢しているのを知っていても、どこか疎い恋人の無自覚の殺し文句。
中身は成人男性のはずなのに、身を寄せる恋人はどうも恋愛面に関しては今の外見に相応しいというか、鈍くて疎い。
煽るかのような科白を吐くバッツにスコールは内心呆れつつ、それと同時に普段とは違い曝け出すかのように寄り添ってきた恋人に愛おしさを感じながら身体を抱きしめて瞳を閉じたのだった。


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甘めと言いますが、糖度が恐ろしく高くなりました;
スコールは欲よりも最終的には理性に軍配があがりそうかと。・・・僅差かもしれませんが。


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