![拍手イラスト](http://static.nanos.jp/upload/s/soraxxxshiro/album/1/0/20130312023011.jpg)
そう、それは首領がこっそりと作らせた
秋吉の肖像画だった。
「秋吉ーーーーッ」
ひとつ涙を浮かべ、思い出に浸る首領でした。
首領はアルカモネから脱獄後、
ファミリーには内緒で、あるものを頼んでいた。
「あ、あ、秋吉…
お主が狼だなんて、ワシは未だに信じられないであろー」
「この囚人服でさえ、捨てられないワシは、ワシは…」
首領は、ひとりその服に袖を通しあるものを見つめる。
「この服は、お主との思い出のひっ、ひとつであろー」
それをひっそりと見られているとも知らず、
(首領ーッ!嘆かわしいーでーす!)
(うるっせーな、邪魔ッ)
(私の胸で泣いてくださあぁぁぁーい)
(ちょ、見えない)
up:/13.02.20
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