美しく甘き湖水は 畏れを知らぬ有機体の 荒々しい行進に濁り ついにそれも 飲み干されたのです けれど我々は 曖昧な境界の淵で ただじっと呼気を抑え ゆっくりと狂い破綻する 儚き有機体の結末を 望見するだけでよいのです

原文は青空文庫『遠野物語』柳田国男を参照しました。
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