愛情表現



突然、クラウドに噛みつかれた。



「いっ…!?」



首筋に生まれた痛みは強く、思わず息をつめる。
噛まれた部位は熱を持ち、ここだここだと主張してくる。
痛みから逃れようとクラウドを押し返そうとするが、当の本人はビクともしないまま、私の首に噛みついたままである。



「な、に…もう…っ」



痛みと突然の出来事に頭は正常に働くはずもなく、声を発するのもやっと。
瞳まで熱を持ち始め、涙がこぼれそうになった頃。
首筋にかかっていた力がゆっくりと抜け、一度、二度、そこに舌が這った。
思わぬ刺激に、身体がぶるりと震える。



「ごめん…、もう、離してやれそうにない」



ようやく視界に入ったクラウドは、自身も困惑したような顔でそう言った。





愛情表現
首筋へのキスは執着の証




(あとがき)
FF7よりクラウド。
ゲームは未プレイですがACで彼の美しさにやられました。
いい声ですしねー。



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