歩道橋と丼


せっせっせーの よいよいよい!!


暗い夜道を 一人歩いてる
不安定な歩道橋の上から
見下ろす街並み少し寂しいか


近頃のあたしは悲しいことばかり
うまくいかないイカ食べたい
あー 空腹 止まらぬ食欲 処理不可能


真下に見えるのは 【小さな】一軒の牛丼屋
あたしの心 欲して止まない
だけど彼はおいしさ平等
みんなに好かれる食われるの


今夜は赤いハートの丼に
あたしだけの卵を入れてよ
七味はいらない
甘いのが好きよ
さあ食いつこう


段差につまづいた 街灯ない歩道橋
唇かみ、堪える痛みに
不気味な三日月こっちみて笑ってる


あたしを焦らして期待させて
何が何が楽しいの
その優しさは どうせあたしだけの
ものじゃないんでしょう


今夜は赤いハートの丼に
あたしだけの卵を入れてよ
七味はいらない
甘いのが好きよ
食いつくの


今夜は赤いハートの丼に
あたしだけの愛情ください
飢えた心に お似合いの一品は
甘い 熱い 牛丼 そして暗い歩道橋






(おいしくたべてね)



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -