水想花 ーsuisokaー
他人じゃないよ、他人じゃない! そんなの知らない人だったり嫌いな人の事だよ!
自分が危ないからさよならなんてしたくないよっ
迷子になった事がある。その時は、近くのお店の優しいおじちゃんが、助けてくれた。
財布をなくした事がある。その時は二人の幼馴染も、一緒に探してくれた。
誰かの支えなしでは、生きられない。弱い人間だという、情けなくてもその自覚はちゃんとある。
何かできるというほど、できる事があると言えるほどのものだって、覚悟も欠片も何も持っていないけれど。
山の麓に住まう高校生の少女と、都市伝説に巻き込まれた人々の、優しくほろ苦い物語。
※この物語はフィクションです。実際の人物、地域、学校、団体等には一切関係ありません。
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