2019.10.04
▼拍手お礼文
▼ダイヤ原作沿い/2年生時の合宿にて
「つべこべ言わずにさっさとやりなよ、ポッキーゲーム」
尋常じゃない威圧感でわたしたちにそう言うのは、もちろん小湊先輩だ。
えっと、これはどういう状況でしょうか。
▼▲▼
遡ること十数分前。例のごとく合宿中のわたしたちは練習がひと段落しそれぞれの部屋でゲームをしたりテレビを見たり、そんな時間を過ごしていた。
わたしもお風呂を済ませてさっさとマネ部屋に行こうとしていたのだが、偶然(今思うと運がない…)小湊先輩に遭遇し、ある部屋に連れてこられた。
そこで行われていたのが、
「はい俺王様。じゃあ、一番と三番抱き合う」
「俺が一番だ」
「三番誰だよ三番!」
「降谷オメェじゃねえか!」
王様ゲームだった。今時?とは思ったけど、なんでもキャプテンがそれを知らなかったからやりたいと言い出したそうで。
「来い、降谷」
「…いやです」
「王様の命令は絶対だ」
「……」
キャプテンと降谷くんが抱き合っているところは、なんともシュールだった。てかなんでわたしこんなところに連れてこられた?
「お前も混ざりなよ」
『え。遠慮しときま…』
「ハイこれ」
なんとも強引にくじ代わりの割り箸を差し出してきたので、もうそれを引くことしかわたしにはできなかった。
「王様俺だね」
とても、とても嫌な予感がした。誰?小湊先輩に王様引かせたの…。
「四番と…九番このポッキーでポッキーゲーム」
「…俺四番…」
『わ、わたし九番…』