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2019.07.09
▼拍手お礼文
▼ダイヤ原作沿い/御幸視点

『御幸くん』

第一印象は、よく喋る。
人と連むことをあまりしない俺は、入部当初少しだけ浮いていた。
だけど、そんなものを全く気にせず他の人と同じように俺にも話しかけてくる彼女に、最初は少し戸惑った。

だからか、他のマネージャーよりもよく目に入るようになっていた。

「…お前大丈夫なの?それ」
『ぜんぜん重くないよ大丈夫…!』

仕事は慣れないながらもよく頑張っているけど、どうしても頑張りすぎるところが目立った。

そんなところがかわいいと思うようになったのは、いつからだったか。

『あ、ねえ倉持〜』
「ンだよ」
『次の英IIあたるよ』
「ゲッ…』

そしてそれはこの男も一緒。
直接聞いたわけではないけれど、彼女と接しているときだけ明らかに雰囲気が変わる。

「倉持〜お前予習してねえの?」
「うっせテメェもそうだろ!」
「俺今朝見してもらったし」
「ハ!?なに見せてんだよ!」
『だってお菓子くれるって言われたから』
「安いな!」

誰にも渡したくない、譲りたくない、そんな感情を今は押し殺してクラスメートとして、部活仲間として接する。

いつか、絶対に。
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