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以下、tactics・頼光様の男主夢(?)とにございます。来月の拍手に続くかも…?






源んちの和室の真ん中には、いっつも綺麗に花が生けてあった。
今日のは、黄色い大きな華がメインで、まわりに白とかのちっさい華とかがある。ちなみにつぼはいかにも高そうだ。
別に、俺は生け花に対して興味はない。けど、綺麗だなあ、とはここに来る度毎回思っていた。


「あ、そういえば、茶屋で働いてるすごくかわいい女の子いるじゃん」


俺は花を眺めながら、背後で寝転がっている源に話しかける。


「ああ、こないだ君が僕を無理矢理連れてったあの茶屋の?」

「そうそう。こないだそこで、坂田がその子を口説いてきっぱり断られてたの偶然見ちゃったわ」


花を見るのに飽きた俺は、畳に手をついて体ごと振り返り、すぐそこにあった源の顔を真上から見下げる。だらしなく仰向けで寝転がっていた源はニヤニヤと悪い笑みを浮かべた。


「うわー坂田ざまあないね、自分の身の丈に合った女好きになればいいのにさ。あれ? ていうかその子渡辺の恋人その4じゃなかった?」


俺と源が部屋の端に居る渡辺さんへ視線を送る。渡辺さんはにこやかに頷く。


「ええ。確かに私の恋人にございます」

「えっ!? すっ、すげえ…!」


よくあんなかわいい子仕留めたな…さすが渡辺さん、侮れない…。今度口説き方を伝授してもらおう、などと思っていた俺は、あることに気づいた。


「…てことは、坂田また渡辺さんに負けたのか」

「あー、前も一回あったねそういえば。坂田使用人に恋するも渡辺に奪われ撃沈事件」

「あれは腹抱えて笑ったよな。源毎日のように死にかけてたし」

「アピール全開の坂田とか、『渡辺さんに渡してくれませんか?』て使用人に恋文渡されるとか」

「ぶっ、くくく、恋文渡された時の、一層老けた坂田の顔思い出した、っはははは!」

「ちょっ、笑いうつるからやめて…ぶふっ!」


一旦笑い出してしまったら思うように止められない。積極的な坂田に苦笑する女性の姿や、ラブラブな渡辺さんと女性を下唇を噛みながら壁に隠れて覗く坂田の姿など、爆笑もんの記憶が次々蘇ってきた。
源も俺もひぃひぃ言いながら、バシバシ畳を叩く。あー、腹痛え。

2人でげらげら疲れるまで笑った後、俺たちは息を切らしながら顔を見合わせた。



「「あー、坂田バカにすんの超楽しい」」



子供の頃みたいに笑った源と声を揃えた俺もまた、昔みたいな顔をしていた。





相も変わらずガキやってます

(立場は変われど、根元は同じ)







 


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