ショート | ナノ





「…名前、いくよ?」


「…ぅ、ん」


「大丈夫?嫌だったら言って?」


「ジロちゃんだから…大丈夫」









なんか会話が怪しいけど

これから…キ、キスです///



ジロちゃんの顔が
近づいてくる気配がする

(こ、この間!!!どーしたらいいの!?)


顔に手が添えられる

(無理っ心臓やばいよ!!ダメダメ!!心臓止まれ!止まれぇ!!!
あっ止まっちゃダメ!!ι
静まれ!!)



ジロちゃんの唇が
あたしの唇に…

「きゃーーーーーーーーーーーーーーー///」
ドンッ
「っぅぎゃ」


(‐Д‐)


…重なろうとした瞬間

つい突き飛ばしてしまいましたιι



「ジロちゃんっ大丈夫!?
ごめんねーっιι」


「…だ、だいじょーぶくない…」







なんでいつもこうなっちゃうんだろ…



ジロちゃんのこと大好きだし
だからキスだってしたいのに


緊張しちゃって…


未だファーストキスも済ましていない




「ぅう…ごめん…」



しょんぼりしているあたしを見て

ジロちゃんは
あたしの頭をなでてくれた



首を傾けてあたしの顔を覗き込みながら

優しく笑って

「気にしないの」って…












…きゅ



キュンキュンキュンキュンズッキューーーーーン!!!!





反則っ///反則ですよっ///
フエ吹いちゃうよっ///



「〜〜〜ジロちゃん…レッドカードで退場…///」


「???」








って…
今はジロちゃんの笑顔に悶えてる場合ぢゃないわ!!!





ジロちゃんはこんなにも
あたしに優しくて
大切にしてくれてるんだから

これ以上待たせちゃだめ!!







「ジロちゃんっあの…」


「名前ポッキー食うー??」


「喰うーwww」




わぁ〜
コレ新発売のやつじゃん
おいしーいWWW





…って
今はのんきに食べてる場合じゃな…

「名前おいしい〜??(ニッコリ)」



無敵スマイル///



ジロちゃんがマ〇ドナルドで働いてたら
お金払ってでもスマイル注文しますよ///


なんかもういいや!!
うんっ!!
大丈夫!!
今こんなに幸せなんだもん!この幸せを味わわなかったらそれこそ駄目の極みってもんよ!!







「名前って変な食べ方だねー」

「えっ!?そぉ!?
チョコついてないとこ先食べたほうが最後おいしいからね〜ww」

「え〜最初に1番おいしいとこ食べるのがいいんだC〜」





議論をしながら
あたしはもう一本口へ運ぶ

もちろんチョコなしの方からね!!




「ほらほら〜この最後の部分においしさが詰まってるんだょ〜ww」


そう言って先っぽだけ残して見せた



「そんなことしてると食べられちゃうよ??」

「??」















ちゅ













…ポキッ








「…ね??」










え??あ!!先っぽ食べられた!!…じゃなくて!!


…ちゅ、って…







「キャーーーーーーーーーーーーーーー///」

「ごちそうさまwww」


「今今今今今今今今今!!?」


「しちゃったねw」


「何!?何を!?!?!?」


「キス」




///////








「〜〜〜きゃー…///」





顔が火を噴きそうだったので
とりあえず手でおさえて
下を向く







「…ごめんね…やっぱり嫌、だった?」


え…


「初めてだもんね…」


そんなこと…


「名前見てたら我慢できなくなっちゃって…」
「ヤじゃないよ!!!……うれっ嬉しい///」





ポッキー

不意打ち


漫画みたいでロマンチック





「へへ///名前だいすき!!」







そう言ってジロちゃんは
ぎゅぅうって
抱きしめてくれた










「名前?」

「なぁに??」

「キスしていい??」

「ぅ、うん///」










ジロちゃんの匂いが動いて
(どきどきどきどき)



コツンとおでこがついた

(どっきんどっきん)




「…好きだよ」




(ばくばくばくばく)








そして

ジロちゃんの唇が…








「キャーーーーーーーーーーーーーーー///」


ドンッ



何故っ!?!?
肩がーーーー!!!じゃなくて(←某部長)
腕がーーーーーー!!!勝手に!!!



「ジロちゃんっ大丈夫!?
ごめんねーっιι」


「…だ、だいじょーぶくない…」









ファーストキスは無事に(??)済んだけど


まだまだ前途多難のようですι













*END*



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