月が綺麗ですね。 | ナノ

便りがないのは元気な証拠




「なんで帰れないんだろ・・・」

 かごめが消えた骨喰いの井戸を、蓮子は不思議に思いながら見下ろす。






 ‡ 漆 ‡






 かごめはもともと未来の骨喰いの井戸を通ってやってきたらしい。
 楓の考察では蓮子が『落ちた』のは骨喰いの井戸のような時空が歪んだ場所には違いないが、骨喰いの井戸と違って、入り口のみだったのではないか、とのこと。
 そしてたまたま近くに開いた骨喰いの井戸に落ちたのではないか。そして、もともと骨喰いの井戸に『入る』資質がない蓮子は通れないのかもしれない。と。それならば、蓮子が骨喰いの井戸を通れないのはわかる。

(でも、犬夜叉は通れるんだよねー。)

 まったくもって羨ま、もとい、摩訶不思議である。

 とりあえず、かごめにお願いして、家族に手紙を渡してもらった。

 ―――ちょっくら戦国時代にいまーす。元気でやってるので心配しないでね☆ By蓮

 かごめに「ほんとにこれでいいの?!」とだいぶ心配されたが、家族は泣いて喜んだらしい。



(蓮ちゃんの家族、なんていうか・・・強烈だった・・・)

(かごめちゃんほんとごめんね! とりあえずごめん! そしてお疲れさま!)

(おまえ・・・どんな家族なんだよ・・・)

(根は悪い人たちじゃないんだけどなー。)








犬夜叉はお留守番でした。いちばん泣いたのはたぶんおじいちゃんズ。めっちゃ愛されてる。

えー、次回から急に飛びます。本当は七宝と雷獣兄弟の話や弥勒との出会いの話も考えてたんですが、飛ばします!
サクサク進めようと思います。サクサク。
(20/07/13)


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