白烏の錬金術師 | ナノ

11

「・・・なるほど、そうか貴様・・・なぜこんなガキが、“鋼”なんぞという厳つい称号を掲げているか、不思議でならなかったが・・・・・・。そういう訳か・・・」

 不気味なほどに静まり返った室内に、教主の見下したような声が響く。

「ロゼ、この者達はな。錬金術師の間では暗黙のうちに禁じられている「人体錬成」を・・・」

 教主は口元を得体の知れない笑みに震わせながら、ロゼに向かって言った。

「最大の禁忌を犯しおったのよ!!」

 その時、エドが呟いた神話の言葉がロゼの脳裏に響いた。

 太陽に近づきすぎた英雄は、翼をもがれて地に墜とされる───と。





†たいようにいどむもの・3†


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