人物 | ナノ


「たとえ星の数にも勝る絶望を抱いても、
それでも私は、この世界を愛してるよ」


レイ・リウィッツ
♀/15age/170cm/58kg/Water
小さな島国ピーズフルートで猟師をしていた少女。瑠璃色の宝玉が嵌った白いバングルが両手首にあり、細身の片手剣を二振り扱う。五歳のときにピーズフルートに流れ着き、それより前の記憶がない。実は2000年も前に滅んだとされる伝説の種族、竜人の生き残り。島を謎の集団に壊滅させられたのを切っ掛けに、仇を討つため、そして世界と自分のことを知るため旅に出る。
整った容姿だが、凛とした顔立ちや引き締まった体躯は美少女というよりは麗人という言葉が当てはまる中性的な容姿。ボーイッシュ通り越して男前な性格。警戒心が薄く誰にでも平等に接し、正義感と責任感は人一倍強い。たまにぶっ飛んだ発言をするため天然を疑われている。無意識たらし。大事なものを失うのを怖れて自分の命さえ省みない自己犠牲型。



「神がなんだよ。見えねぇのかよ?
俺たちは生きて!ここにいるじゃねぇか!」


ギル
♂/15age/165cm/55kg/Darkness
自分たちのルーツを探して世界を旅していたハーフエルフの少年。レイや自分たちを「同じ存在だ」といい旅に同行させる。その種族柄ゆえに幼い頃から虐げられてきた経験から、滅多なことがないと人を信用しない。レイに対しあまりよく思っていないところもあるようだが、ミューにつられて打ち解けていっている。発展途上の小柄な身体だが身の丈以上ある双刃の大鎌を軽々と振り回し、首には金の宝玉が嵌った黒い翼と逆十字のペンダント。
粗野で乱暴、口が悪く短気で喧嘩っ早いが、素直じゃないだけで人一倍姉思い。皮肉屋。過去の経験から思想はスレて大人びているが、年相応に感情や本能だけで行動してしまうことも。気は強いが根は優しく他人の感情に敏感。わりと常識人でツッコミ気質。他人を突っぱねた態度をとるがいつもなにかしら巻き込まれて振り回される苦労人。



「ねぇ。争いはもう止めにしよう。
世界樹もきっと、悲しんでるよ―――」


ミュー
♀/16age/156cm/43kg/Light
ギルのひとつ上の姉。ギルと共に自分たちのルーツを探す旅をしており、レイのもとに訪れた。年が近く自分にないものを持つレイに惹かれ、徐々に距離を詰めていっている。無条件に人を信じられるレイに無意識に憧れている。過去のことでギルに対し負い目を感じている。ロッドを武器に高く澄んだ美しい歌声で癒しの術を行使し、首には金の宝玉が嵌った白い翼と十字架のペンダント。
小柄で華奢、いつも情けなさそうに眉を下げた表情はギルと正反対だが、ふとした眼差しは驚くほど似ている。ギルと同じく疑り深いが、なるべく争いを起こさないようにする気質のため人当たりはいい。また他にも複雑な事情があるようだがあまり話したがらない。優しいが気が弱く臆病、泣き虫で赤面症。初対面の相手には口調は丁寧だがよくどもる。芯が強く頑固な一面も。可憐な容姿と裏腹に怪力。



「正直世界なんてどうでもいいんだっつの。
俺様が守ってんのは彼女だけだから、さ」


ゼノ・フィルステイン
♂/24age/185cm/77kg/Thunder
有名旅劇団「ファンタジスタ」の花形役者。雷鳥族でありながら灰色の目を持つ異端児で父親殺しの過去を持つ。弟が起こしたとある事件の責任を取ってファンタジスタを退団、以降レイたちの旅に同行することに。戦闘には不慣れだが運動能力は高く、大振りな長槍を扱う。左手の中指に紫色の宝玉を銀細工に嵌め込んだ指輪をしている。
職業柄容姿は整っており、すらりとした長身に白い肌、長い下睫毛が印象的な色男。女性と見れば口説く女好き。ナルシストでキザ、反応がいちいちオーバーで騒がしいが、根はネガティブで卑屈。役者として兄として、常に虚勢を張って生きていたが、レイの影響を受けて徐々に自分を取り戻してきており、初めにありのままの弱い自分を受け入れてくれたレイに恋愛感情を抱く。そのためレイのことになると途端にウブでヘタレなオトメンと化してしまう。左効き。