※閲覧注意
少し酷な表現が含まれます。
大丈夫な方だけどうぞ。
夢/死ネタ/志摩兄弟/










暑い。

今日はやたらと暑いのである。

京都、部屋においてある気温系をみると30℃は超えている。

猛暑日といったところだ。

出張所のクーラーは節電のために使わず変わりに扇風機が3台ほど回っているだけだ。

扇風機があろうが暑いのにはあまり変わりはなくうちわなどで扇ぐ姿が目立つ。

所長、志摩八百造も暑いな、と書類に判を押してもらう祭に来たら言っていた。

仕事もひと段落着いたところで八百造に報告したら

八「いつもすまんなぁ結空。どうや、4人で川でも行って遊んでこんか?」

結『え、でも、』

八「ええんや。三人も少し前に仕事は終わっとって部屋で休んどるし暇やろ?こないな暑い日には川でも行ってあそんでくるとええ。」

結『わかりました!!』

三人というのは志摩家の柔造、金造、廉造のことで私達は仲がいい。

と、言うことで私は志摩たちが居るであろう部屋に行ってみた。

結『あ、やっぱここに居た。』

金「ん?どないしたんや結空。」

結『あんなぁ、八百造さんが川行って遊んで来い行っとった。息抜きもかねて行かへん?』

廉「おぉ!お父もたまにはええこと言うやん!行こう行こう!」

柔「そやったら早う着替えて行こうか。」

10分後。

玄関で待っていると水着などを入れているであろうカバンとうきわを持ってきた廉造。

少し遅れて金造、柔造も来て早速川に行くことに。

行く途中は暑かったのだが川につくと涼しい風が体に当たる。

足を水につけるとひんやりして気持ちよかった。

結『んーやっぱ川は気持ちええなぁっ』

廉「よし!泳ぐでぇ!」

下に水着を着ていたのであろう廉造は服を脱いで泳ぐ体制に。

柔「ちゃんと準備運動せぇへんとおぼれるぞ廉造」

廉「わかっとるって」

1,2,3,4、と屈伸運動や腕回しなどの運動をする。

金造は暑いのか橋の下の日陰ですずしんでいる。

結『暑いん?金造元気ないよ?』

金「・・・暑い。」

暑さのせいなのか元気の無い金造。

いつもは明るくて元気なのに暑さだけはむりなようだ。

結『いっしょに川ん中はいらん?冷たくて気持ちええよ?』

金「っ!あかんって、結空、流されてまうっ。」

結『?そんな流れも強うないし大丈夫やって。そないなこと気にしとったん?』

心配性だな、と思った。

いつもの金造からははっきりといって思いもつかないことだったからだ。

まだ、柔造ならわかったかもなとおもった。

影ですずしんでいる私達を呼びにきたのか廉造と柔造がこっちへきた。

廉「金兄一緒に泳ごうや!」

金「いや、でも俺・・・」

柔「泳いで来いや金造。」

半分せかされるように金造は廉造に連れて行かれた。

結『柔造は泳がんの?』

柔「あぁ、俺はべつにええんや。ここで結空と一緒に廉造等を眺めよう思うてな。」

と言って廉造と金造を眺める。

水の掛け合いっこをしていた。

なんともいい光景。

こっちまですずしくなってきていい感じだ。

柔「なぁ、結空。」

結『なんや?』

柔「俺等も少し川入ってこようや。」

見ていて遊びたくなったのかいきなり柔造は言った。

私もみているばかりではつまらなかったので皆と一緒に遊ぶことにした。

足を川の水につけると流れが心地よくつめたい。

夏の暑さもぶっ飛ぶような気がした。

膝下あたりの深さまで来ると川魚が泳いでいた。

結『わぁっ魚が泳いどる!捕まえれるかなぁ?』

廉「ほんまや。よっし捕まえてみるわ。」

ばしゃばしゃと水しぶきを上げながら魚とりに熱中する廉造。

するとバッシャーンと大きな水の音が聞こえた。

振り返ると少し離れたところに柔造がいた。

金造の姿が無い。

結『ねぇ、金造は?』

柔「・・・・」

無言の柔造。

柔造は一点を見つめたまま私の言うことを無視する。

私も柔造の見ているほうをみているといた。


力が抜けたように水面に浮かび、

川の流れに従うように流れていく金造が。

結『っ!!?金造ぉぉおおっ!!!!』

叫ばなければ、動きもしない柔造を置いて私は金造に近寄る。

ばしゃばしゃと水の流れに逆らいながら金造に近づく。

すると

結『がっぼ!!?げほっ』

いきなり川の深さが増した。

足がつかないほどの深さだ。

私は泳げない。

でも、金造はもう目の前だ。

力を振り絞り浮いて流れていた金造に抱きつく。

意識どころか息もしてないようなきがした。

頭の方からは出欠しているのか水が少し赤くにごっている。

結『げぼっ、じゅ、ぞっ!!!たすけって・・・・っ』

半分おぼれながらも川岸にいる柔造に助けを求める。

が、

柔造は助けはいどころか動かない。

どうしてだろう。

しっかりと金造を抱きしめたまま私は助けを呼ぶ。

ばしゃばしゃ、

廉「!!!?結空っ」

気づいたのか廉造が助けに来てくれた。

川岸まで私達を運んでくれた。

結『げほっけほっ、あ、りがとぅ。れんぞ・・・』

廉「いや別にええんよ。」

結『そ、れよりっ、金造はっ!!?』

金造は柔造が見ていた。

心臓マッサージをしているが駄目だったのか手を止める。

結『金造っ』

金造の傍に寄って胸に耳を当ててみるが音らしきものはしないし体は冷えきっている。

廉「金兄・・・」

柔「・・・・」

死んでいる。

動かない。

でも、なぜ、死んだのだろうか。

結『柔造・・・・なんか知ってるん?なぁ・・・』

柔「・・・」

柔造はずっと無言のままだ。

結『柔造っ何ずっと黙ってんねや!!・・・っ?』

柔造が動いた。

私の肩をガシッと掴んだ。

すごく力が強い。

結『じゅ、ぞう・・・痛いっ』

柔「結空のせいやぞ・・・」

あまり起こらない柔造が、怒っていた。

結『何が、私のせいなんっ?』

柔「・・・・・」

また無言になる柔造。

腕を掴んで川に入っていく。

結『じゅう、ぞっ!!?ガボボッ』

頭を水面に静める。

息が出来ない。

ザパァッ

顔を上げられる。

結『げほっげほ、はぁっはぁ・・・・・っ』

柔「金造が結空好きで結空も金造のことが好きで、俺も結空のこと好きやのに気づいてくれへんからっ」

結『私、は金造のことっ―――。』

また沈められ、苦しくなったらあげられる。

結『げっあ、・・・っわ、たしは・・・金造やのうて、柔造のことがす―――』

柔「もう、何も言わんでええ。死にや。」

ガッ

後頭部がジンっと痛くなる。

最後に見たのは悲しみにゆがむ柔造の顔だった。

それから私の意識は暗い闇に飲み込まれた。





――――――――――

ミーンミンミンミン

蝉の声が遠くからも近くからも聞こえる。

帰りは廉造と二人で帰った。

体はまだひんやりとしている。

廉「柔兄・・・・」

柔「今日のことは秘密やで。誰にも言うなよ。」

廉「・・・」

それから廉造は無言になった。

金造、結空二人を殺したあと近くの森に埋めた。

あまり人も近づかないし見つかるという確立は少ないだろう。

お父たちには居なくなったとでも言えばいいやろと軽い気持ちでおもっとる。

廉造には黙っておくようにといっているし大丈夫やろ。

ただいま

と家に上がる。

二人の仲の良さ、好きというのは回りもわかっているので二人がいなくても何も言わない。

蝮「・・・柔造。結空がおらんようやけどどないしたんえ?」

柔「気づいたら金造と一緒におらんかったんや。」

蝮「・・・・嘘やな。」

柔「・・・」

蝮「ここで話するんはようない。向こうの部屋で話す。」

蝮は置くのあまり人の通らない部屋に俺を連れ込んだ。

扇風機はないが結構涼しい。

柔「なんや、話って。」

蝮「担当直入に言わせてもらうわ。結空はなぁ、金造やのうてあんたのことが好きなんや。」

柔「は、嘘やろ。」

蝮「嘘や無い。私はいつも相談にのっとった。そんで金造にもな。仲がようみえたんはそういうことや。」

柔「そんなん、信じれるわけ・・・」

嘘だ。

結空が俺のことを好きやと?

あまり、俺とは喋りもせんし金造とはすっごく仲がよかった結空。

蝮「嘘やないで。本当のことや。で、結空は?」

柔「・・・・・、死んだ。」

蝮「は?」

柔「・・・・森に、埋めた。」

蝮「何の冗談やねん・・・」

柔「冗談なんかやない。ほんまや。」

蝉の声だけが聞こえる。



今年の夏は暑い。

愛しいあのかわいい声も

元気のあるあの声も

あの姿さえもがみれない。

いなくなってしまったのだ。

消してしまったのだこの手で。

もう、会うことは出来ないだろう。



俺は君を溺愛していた。




―――――――――
あとがき

意味不明ですね。
最後の方会話文多めですみません。

柔造は結空のことが好き
    ↓
結空は柔造が好き。
    ↓
すれ違い。
    ↓
柔造は金造のことが好きだとおもいこんで発狂。
そんで二人とも殺す。
    ↓
蝮は結空が柔造のことが好きだと知っていたから教える

こんなかんじ?ですかね。
廉造空気でごめんなさいw

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