The perfect summons person.


視点→えいり

なんなのよこの虫はぁっ!!!

光に集まってくる蛾のたぐい?

虫豕というらしいその悪魔は私を襲ってきた。

だけど、ちょうど神木だっけぇ?その子が助けてくれたわ。

一応お礼は言ったけどこんな悪魔にやられるほど弱くないっての。

そう、思いつつ神木さんと一緒に行動することに。

すると、前には化燈籠が。

「これのことかしら。」

「そうじゃないのぉ?早く運んじゃいましょ!」

すると神木さんはお得意の式で運ばせていた。

「全部式任せなのねぇ。神木さん。」

「何もしないあなたよりはマシだとおもうんだけど。」

さすが気の強い奴。

言い返しにも少し嫌味がはいっているじゃない。

少しするとパンという花火の音が聞こえた。

誰かがギブアップしたのかしら?

どうせあのしえみとかいう女なんでしょうね。

しばらく歩いてもとの場所が見えてきた。

すると私達より早く宝というやつがいた。

ちゃんと化燈籠を連れて。

「な、早いじゃない。」

神木も驚いているぽくそれでも疲れているのか地面に座った。

私も隣に座る。

「あなた、何をそんなに遠都をいじめているの。」

「はぁ?そんなのあんたに関係ないでしょう?」

「関係あるわ。」

なによ、この女。

いきなりあいつの話をするなんて。

「遠都・・・結空は人をいじめるような奴じゃない。つまり、あなたの自演でしょ?」

「証拠は?証拠がなきゃ皆も信じないし、あんたもそんなことばっかいっているといじめられちゃうよ?結空みたいにさ。」

「やっぱり、自演なのね。まぁ証拠はないけどいずれ証拠を掴んで皆に言いふらすわよ?」

「できるものならね。」

所詮巫女とはいえ一般人。

私の証拠をつかめないわよ。


――――――――
視点→濾器

皆が帰ってきたと思ったらなんだ、地の王アマイモンがいるとのことだ。

聖水をかけ印をかくシュラさん。

「あ、濾器〜」

『何ですか?』

「聖水、かけないほうがいいか?」

『まぁ、かけなくても平気です。』

かけてしまうとこのお面の能力が無効になるから。

そうこうしているうちにしえみが陣の外へと出て行った。

どうやら寄生虫の仕業らしい。

すると奥村燐がしえみをたすけようと陣をでてそれにつづいてシュラさんも出て行ってしまった。

死んでもそこからでるなといったのに勝呂、志摩、子猫丸は行ってしまった。

その後ろにえいりも続いて行く。

のこされたのは宝、神木だけだ。

「先生は、行かないんですか?」

『・・・行ったらお前達が取り残されるだろう。』

「・・・」

『まぁ、行くけど。おとなしく待っていろよ。』

私も陣を出て爆音が響く方へあしを向けた。

そこではもうアマイモンと奥村燐が激闘を繰り広げていた。

もう、剣は抜いてしまっていて青い炎が目にまぶしい。

『ソロモン72柱の一人マルバス(Marbas) よ封印の総統の銘に姿を現せ。』

「っ!陣なしでの召喚・・・」

地面からズ、ズズと少し大きめのライオンが現れる。

<私を陣なしで呼び出すとはかなりの腕前で。>

『そんなことどうでもいい。あの炎を封印するんだ。』

<それは無理な話で。あれはサタンの炎。私ごとき雅封印していいものでは無い。>

『く、そうか・・・代価はこれで許してくれ。』

ころっとでてきたのはサファイアのダイヤ。

これは悪魔の大好物で見つけにくい代物である。

マルバスは満足したのかまた地面の中へと消えていった。

『アマイモンっ!!!』

ドガッッ

普通のブーツとは少し違う私のはいているブーツで私の最高速度でアマイモンを蹴り上げる。

「人間ごときが僕に触れるなっ!」

『っ!』

それより倍以上の力で蹴り飛ばされる。

ガササササッ

木がクッション代わりになり大怪我はせずにすんだ。

「ガゥゥアァアアっ」

炎がいっそう強まりアマイモンが押されていた。

『!!炎にのまれかけている・・・』

急がなければ・・・

懐に忍び込ませていた持ち手のところが凝った装飾のナイフをとりだす。

『奥村ァア!!!』

だんっと勢いよく地を蹴り上げ燐のところまで近づく。

目の前まで来てナイフを振りかざそうとした時、

ガツッと音がした。

いつのまにかナイフを奪って燐が私のお面の額あたりにそのナイフを付きたてたのだ。

そして思いっきり蹴り飛ばされた。

どんっと木の幹にぶつかり背中がひどく痛む。

『う゛・・・・ぁ、』

ひどい頭痛がする。

「だ、大丈夫かっ!?」

『触るな・・・・っ』

額のナイフがささったところのヒビから徐々にお面が崩れていく。

ばらばらと破片が地面に散らばる。

「!!!お前は、」

「結空・・・・」

「濾器・・・結空さんっ!!!」

お面がほぼはずれ、防御用の札が顔に張り付いている。

どうやらこれのおかげであの攻撃を防げたようだ。

雪男が近づいてきて私の手当てをする。

「無茶しすぎですよっ!あれほど言ったじゃないですかっ」

『イケると思った。それに急所となるところにはこうやって防御用の札はってあるし大丈夫・・・』

「大丈夫じゃないから言っているんですよっ」

今回はすごく怒っている雪男。

ナイフをお面越しにでもさされたからであろう。

無防備だとでも言いたいのだろうか?

そりゃ、悪魔にはかなうわけないよね

なんて心の中で反省してみる。





The perfect summons person
最高の召喚士

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