Un bambino stupido.


『術式を担当する。濾器(ロキ)だ。』

狐のお面をつけた(恐らく女)は前に名前を書き一礼。

「今日は質問などありましたらしてください。」

「はい。」

「志摩君」

「どうしてお面してはるんですか?」

一番気になっていたことを質問した。

『これは魔除けのためと、顔を隠すためだ。』

「なんで顔を隠す必要があるんですか。」

『悪魔に顔を覚えられたくないからだ。』

「自意識過剰じゃありませんかぁ?悪魔がよってくるとでも思いですの?」

『そういう体質なんだ。・・・時間だ。雪男、私は任務が入っている。後は頼む。』

「はい。わかりました。では、これから授業を始めます。教科書の・・・」

なんや、あの先生。

不思議な人やなぁ。

えいりちゃんもなんか様子おかしなかった?

なんか、睨んでたような・・・・

気のせいか。

あの別嬪さんなえいりちゃが睨むとかそないなことするはずないよな。

ずっとえいりちゃんを見つめているとウィンクしてきた。

やっぱかわええなぁ。えいりちゃんは。



雪男視点→

今日は濾器、(上一級祓魔師)僕と大体同じ日に正十字騎士團に入った。

彼女は僕と違って体も丈夫だったしなによりも強い。

祓魔師に向いている人だったとおもう。

だけどそんな彼女にも少し心配な所があった。

精神面についてのことだ。

彼女は一人でいろいろ抱えることが多く何も相談せず一人で突っ走っていることが多い。

僕や父さんが何を言おうということを聞かなかった。

それは僕達を信じていなかったからかもしれない。

キーンコーンカーンコーン

気づくともうこんな時間だ。

「今日はこれまでです。明日からは夏休みです。それで三日間の林間合宿を行いたいと思います。」

「えぇ?合宿ですかぁ?しかも森?虫とか出てきたらどうすんのよ。」

「俺らが守ってやる。それで我慢してくれへんか?」

「ん。頼りにしてる♪勝呂。」

そんな会話を続ける勝呂たちを一目見た後教室を出た。


教員室に行くと任務がもう終わったのか濾器さんがいた。

「もう、任務は終わったんですか。」

『あぁ、ただメフィストに話をしにいっただけだがな。』

話。

とはただの世間話ではないのだろうな。

きっと無理難題を言われたのだろう。

少し声のとーんが低い。

「無理しないで下さいよ。」

『してない。』

「なに言われたんですか?」

『奥村燐の面倒を見ろだって。』

「は?」

ここで兄さんの名前が出てびっくりする。

「兄さんの面倒を?どういうことですか。」

『サタンの子なんだろ。あいつ。だからちょっとした対悪魔式術を教えろだってさ。』

「いいんですか?」

『別に。めんどくさいけどな・・・と、そろそろ時間だ。私はもういくから。』

席を立ち教員室をでる。

僕もそろそろ帰るとするか。




→視点 濾器

林間合宿

いよいよ実践任務への参加者選抜テストが始まった。

が、奥村燐は例の能力を早速使ったらしい。

青い光がここからでもよく見えた。

『こんなので奥村は大丈夫なのか?』

「兄の能力を隠し通すのに限界を感じる。」

まあ、そうだろうな。

あんなにいつも炎を出していればいずれバレる。

「燐に剣を教えることにしたー」

『「!」』

「アイツアタシに聖騎士になるってほざいてたんだぞ!に゛ゃっはははは!!」

聖騎士・・・

あいつがか。

無理だろうなと私は思った。

悪魔の子だぞ。

そんなのが祓魔師、しかも最高の称号聖騎士になろうなどむりだとわたしはおもう。

そんなことを考えているうちにパンッとロケット花火が上がる。

誰かがギブアップしたのだ。

「お前が回収に行けよ。」

「・・・いいですけど・・・ちゃんとおきていてくださいよ・・・!!」

『私がシュラさんを見ているから大丈夫だ早くいってこい。』


それにしても今日の森は様子がおかしい。

なぜか悪魔達の様子がいつもと違う。

『黒鉛、少し様子を調べてきてくれ。』

[わかりました。]

黒い鼠のような黒鉛は情報収集を主にしてくれる式だ。

鼠なので隙間などにも入って調べに言ってくれる。

奥村たちは黒鉛にまかせるとして私は次にやるべきことを考えた。



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Un bambino stupido.
バカな子。


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