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外部からの侵入に強張ったその部分がキュッと締まって、埋め込まれた課長の熱いモノの形やビクビクと脈打つ血管の位置までがクッキリ分かってしまいそうだ。

「…ッ、ぁ、あぁ…っ」
「酒井田、ゆっくり息を吐け」
「んー…ッ」

ゆっくりと、それでもグイグイと肉壁を掻き分けて、課長のモノが奥に進んでくる。

「か…、ちょう、…やだぁ…」
「すげー…課長のチンポ…どんどん中に入ってく…!やべ、何かエロ過ぎて俺まで勃起してきた」
「やっ!見ないで…下さいっ…」

まさかこんな恥ずかしいところに課長のモノを突き入れられて、しかもそれを先輩に見られているなんて。
絡み付く視線に、身体中が熱くなる。

「いい子だ、力を抜けよ…」

優しく諭すような低い声の後、課長は、深々と突き入れた熱塊をゆっくりグラインドさせて狭い内部を探り始めた。

「は、ぁ、あ…、やぁぁッ!」

まるで“こうやって動くんだ”と教え諭すように。
奥深くを掻き回した後、ズルッとギリギリまで引き抜かれては、ググッと入って来る太くて逞しいモノ。
頭上から微かに聞こえる熱い吐息が、やけに色っぽくて、耳に残る。

…課長は、いつもこんな風にヤっているんだ…。

キッチリとスーツを着こなして、部下の仕事ぶりに厳しく目を光らせているストイックな印象の岩瀬課長が。
こんなに熱くなったモノで俺の奥を突き上げているなんて何だか信じられない。

腰の動きが速さを増すにつれて、硬く張り出した部分にさっきの感じるポイントをえぐられる回数も増えて、いつの間にか俺は痛みも忘れて課長の先端がイイ場所に当たるように自分で腰を動かし始めていた。

「…何だ、そんなにココがいいのか」
「ひぁ、ん、…課長…っ」
「へぇ…男なのに中で感じる事があるんですね」

感心して結合部分を覗き込む岸先輩の声に応えて、課長がグリグリと敏感なポイントを突いてくる。

「ああ、多分この辺に…前立腺があるんだろうな」
「やぁぁ…!そこ、…やだ…っ、んん…」
「やべ、エロい声…!」

それまでずっとこの恥態を見下ろしていた岸先輩が、何かに堪えられなくなったという様子でスラックスの前をくつろげ始めた。
四つん這いになって課長のモノを受け入れた俺のすぐ目の前に、猛々しく勃起した先輩のモノが取り出される。

「…せんぱい…」
「お前やらし過ぎだっての…どーすんだよ、コレ」

滲み出た先走りで光る赤黒いソレをゆるゆると扱きながら、岸先輩はもう片方の手でそっと俺の髪を撫でた。

「あ…」
「…っ!締め付けがキツくなったな…。そうか、俺のだけじゃなく岸のモノまで欲しいのか」
「ち、ちがいますっ…、あぁぁッ、んっ、やぁ…」

腰を突き立てる課長の動きが一層激しさを増してくる。

頬をピタピタと何かで軽く叩かれて、見るとそのピタピタの正体は、岸先輩のモノだった。

「酒井田…」
「…んっ…せんぱぁい…」

片方の手で俺の頭を撫でながら、もう片方の手でグロテスクな様相を呈したそれを扱いている。
何を要求されているのかは明らかで、そんな事は絶対出来ないと思っているのに、支店配属初日から親鳥のように慕ってきた先輩の促す視線に俺は小さく口を開け、目の前のそれに恐る恐る顔を近づけていた。





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