脳の片隅
意識の破片
感覚の底
横たわる悩髄
雨の夜、シンバルの音
「殺してやる」
雨音で掻き消えない
雫の数だけ聞こえてくる
ぼくのしんぞうにやいばをくれ
スコープは水平線
行為は好意にならずに消えた
伸びた爪で掻きむしる
脳裏から離れない
「大嫌いだ」
爪が割れた、涙も出やしない
「殺してやる」
「殺してやる」
「殺してやる」
「殺してやる」
「大嫌いだ」
もう分からない
【反響する】
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