気付けば、僕ら
嘘なんて綺麗な名前の
手袋をしている
手の色が分からない
その手で握手してる
手袋と手のあいだ、
なにが詰まってるのだろう
恐ろしくて、恐ろしい
数えられない嘘と
ほんの少しの真実で
構成された僕らの日常
終わりが見えない、逡巡
嘘と真実
蝶と蛾
似たようなものでしょう

気付けば、僕ら
嘘なんて綺麗な名前の
手袋している
手の色が分からない
手の色が分からない

【てのひら、色盲】




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -