なんといふことだ!
彼女はそのまろい頬を濡らしたのだ
(なんたる美しさ)
いたいけな愛らしい少女よ!
此れが世界なのだと言つても
君は頭を振るばかりだ
それぢあ、僕が世界が間違つてゐるやうではないか
嗚呼
さうだ、きつと、君が間違えてゐる訳ではないんだ
こんな世界にしてしまつた僕らが悪いのだ
間違えてしまつているのだ!

僕は君の涙を拭うことも出来ない
(知らぬ美しさが羨ましいのさ)

【その黒鳶色の瞳】



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