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手帳日記 (1/2)
※この話の自称変態な転生幼馴染と海賊ドレークさんをモブクルーが見た場合のドレークさんお誕生日話
※ドレーク海賊団の新入り名無しモブクルーが主人公なので注意
※日記調なので句読点に違和感があります
※ドレークさんハピバ話!
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□0816
ついにあのX・ドレークの船に乗れた
あの人が海軍を辞めて海賊になったって聞いてからずっと探してたんだ
おれを助けてくれたことを船長は覚えてなかったけど
まあおれが恩返しをするのに支障はない
今日からおれもこの船の一員だ!
頑張ろうと思う



□0817
ドレーク船長とすごく仲のいいクルーがいる
他の人に聞いたら船長の幼馴染だと言われた
名前はナマエさんだ
何か他の人達と比べてあんまり海賊らしくない感じがする
幼馴染だからついてきたってことなんだろうか?



□0821
ナマエさんはやっぱり海賊らしくない
いや、それを言うとまずこの海賊船自体がそれほど海賊っぽくないけど
海賊ってもっとこう自由気ままに暮らしてるものかと思ってたんだけど
元々海兵だったからかドレーク船長は結構規律に厳しいしきびきびしてる
そりゃ海軍ほど規則正しい生活はしてないと思うけど
まあでもその方が船長らしいし 他のクルー達も半分くらいは海兵だったそうだからそういうもんかもしれない
ナマエさんはそうじゃないらしいんだけど
何だか普通の人みたいだ
船酔いしたら看病してくれたしいい人だ



□0823
今日はおれがこの船に乗って初めての戦闘があった
民間船を襲ってた海賊を相手にした
まるで海軍みたいだった
ドレーク船長はあのコートを着たほうがいいんじゃないだろうか
とりあえず恰好良かった



□0824
ナマエさんはドレーク船長にとって幼馴染っていうか親友ってやつなのかもしれない
ツーカーの仲というか
「あ」「ん?」「うーん」「そうか」で会話が終わってた
見てても何の話をしてるのか全然分からなかった
故郷で友達にやってたみたいに「夫婦か!」って思わず背中を叩くところだった
まさか船長や先輩にそんなこと出来るわけがないから必死に堪えた
誰かおれを褒めたほうがいい



□0825
ナマエさんからチョコレート貰った
ナマエさんが前の島で買ってあった嗜好品だったらしい
意味がよく分からなかったけど「風味が劣る前に食べてくれ」って言われた
ちょっと溶けてたけどうまかった
ナマエさんはかなりいいひとだな



□0827
ドレーク船長は毎日鍛練を怠らない
稽古をつけて貰ったけどすぐにバテてしまった
体力をつけるところからだな って言われたんだけど
一緒に稽古つけてもらってたナマエさんもおれと一緒にバテてた
ナマエさんはドレーク船長ともっと長く一緒に訓練してる筈じゃないのか
おれがドレーク船長の訓練に最後までついていける気が全くしない



□0830
島についた!
やった!!!!



□0902
今日は船番当番だ
そういえば昨日知った衝撃的事実なんだが
ナマエさんが男に袖引かれていくのを見てしまった
ナマエさんって男が好きな人だったのか
いや偏見とかそういうんじゃないけど
そうか……



□0903
島を出た
次の島まではまたしばらくかかるらしい
海賊として生きることにしたんだから 海の上での生活は当然だけど
やっぱり陸地っていいよな 揺れないし



□0905
おれはそんなつもりなかったんだけど
態度が悪かったらしくってナマエさんにどうしたんだって聞かれてしまった
何でもないですって言ったのに納得してくれた様子がない
今日はナマエさんが見張り当番だからどうにかなったけど
明日聞かれたら正直に言うしかないんだろうか



□0906
言ってしまった
そして新たなる衝撃的事実
ナマエさん女もイケるって
もはや地上に敵無しだなあの人は
どこの島に行っても困らないんじゃないか
好きなタイプは『可愛い人』だっていうからとりあえずおれは対象外だ
可愛いって言われたこと無いし
ちょっとホッとしてしまったのは失礼だった
でもナマエさん笑って許してくれた いい人だ



□0908
ドレーク船長は今日も恰好いい
今日は訓練にもう少しついていけた
上達してるって褒められたのが素直に嬉しい
ナマエさんがすごいなあって笑ってた



□0910
ナマエさんがそういう人だって気付いてからふと思ったんだけど
ナマエさんがドレーク船長を見る目って他と違う気がする
いや でもドレーク船長は可愛いって言うより恰好いいし
まさかな



□0911
今日他の人に聞いたんだけど 来月はドレーク船長の誕生日らしい
次の島についた後だ
何か誕生日プレゼント渡したいな
何だったら喜んでくれるんだろう



□0913
ドレーク船長に何プレゼントするか決められなかったからナマエさんに相談したんだけど
ドレーク船長は何だって喜んでくれるから大丈夫だって
好き嫌いもそんなに無いし食べ物でも飲み物でも置物でも他の消耗品でも何でも大丈夫だって
何一つ問題が解決してない



□0916
今日は海賊に襲われた
いやおれ達も海賊だけど
ドレーク船長が敵船に乗り込んで能力を発動させてた
まだ何回かしか見たこと無いけど相変わらず恰好良かった
それはそれとして 今日聞き捨てならない台詞をナマエさんから聞いた
「相変わらず可愛いな……」って言ってたんだけどその目は明らかに古代種の姿になったドレーク船長を見てた
いやいやいやいや! ってその胸を裏手で叩きたくなったのをどうにか我慢した
誰かおれを褒めたほうがいい



□0917
今朝起きた時気付いたんだけど
ナマエさんドレーク船長のこと「かわいい」って言ってたよな?
あれ?



□0918
改めてナマエさんを観察してみた
ドレーク船長の補佐をやってる
これはドレーク船長と誰より意思疎通が出来るから問題ないと思ってたけど
もしかしたら近くにいたいからかもしれない
今日気付いたけど昼過ぎにドレーク船長にコーヒー出してた
あとドレーク船長と話してる時の目がこう 違う気がする
普段より優しげっていうか あれだ
あれ



□0921
もうどうにも気になって仕方がないので突撃してみた
「ドレーク船長が好きなんですかナマエさん!」
「ああ、もちろんだ。お前もだろ? そうじゃなけりゃ船に乗ってないよなー」
「はいもちろんですいや違いますそうじゃなくて!」
「違うのか?」
「違わないですけどそうじゃなくて!」
ナマエさんは変な奴だなーって笑って離れてったけど
確実にはぐらかされた気がする
明日も追うことにする



□0924
苦節三日
ようやく聞き出した
誰にも言いません
おれの秘密も教えます
どうしても知りたいんです
モヤモヤして不眠症になりそうです
ここまで言わせてようやく答えてくれたナマエさんは酷い
一生墓まで持っていくと心に決めていたあの秘密を話してしまうことになるとは思わなかった
とりあえずナマエさんはドレーク船長にあれだった
言うつもりはないって言ってたけど
まあ振られたら船に乗っていたくない気持ちは分かる……分かるから何とも言えない
あと自分のこと変態って言いすぎだと思う
変態ってのは子供をとっ掴まえては足をべろべろ舐めてた故郷のあの幼児趣味野郎みたいなやつのことを言うと思う
股間を物理的に踏み潰してやったのが懐かしいな
人の妹を狙いやがったんだから自業自得だと思うけど
最後にあった時カマバッカ行くって言ってたけど元気にしてるかな


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