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ドフラミンゴ夢/奴隷主人公はやな奴
WJ45号763話〜新年1号769話までのネタバレ&捏造
主人公が嫌な奴すぎる
若干の暴力的表現






絶対そのうち別の理由が出てくると思うから、今のうちに捏造しておこう!
※ロシナンテがただの巻き込まれで可哀想すぎるので改めて注意※





有知識で普通の会社員だった主人公がベタに空から落下した先は恐ろしいことに人攫い屋の目の前で、空から降ってきた珍しい生き物として売られる。
あれよと言う間に奴隷になった。持ち主はドンキホーテさん家。
長男として天竜人教育を受けているドフラミンゴさんの所有物。
同じように飼われている『元人間』は何人もいて、その頃のドンキホーテさん達は乳飲み子のロシー以外は普通に天竜人で、結構普通に奴隷達は虐げられていた。
主人公は他より体も丈夫じゃないし秀でた才能があるわけでもない。
ただ、小さなドフラミンゴの手でも簡単に怪我をさせることができるから、ドフラミンゴさんは主人公を虐めるのがお気に入り。直せないくらい壊れたら捨てるけど、ちょっと直したらまた使えるなら修理に出してもいいかなっていう玩具的扱いで、主人公は雑用→虐げられる→治療を受けるのループ。
いっそ殺してほしいけど自殺とか怖くて出来ない。誰か助けてほしいけどここは天竜人の住まう場所で、海兵だってボロボロの主人公を見て見ぬ振りする。
主人公は本誌も読んでたから、いつかドフラミンゴさん達の父親が天竜人を止めることを知っているけど、それがいつかなんて分からない。誰か早くあの人の心を変えて俺を助けてと願っていたけど、誰も助けてくれない。
いつも通りドフラミンゴさんに虐げられて、顔もボコボコにされて放置されて、もう嫌だやっぱり死にたいとか思いながら身動きが取れなくなっている時にふと閃いた。
いくら待っても『きっかけ』がこないなら、いっそ自分が『きっかけ』になればいいんじゃないだろうかと。
もちろん自分が誰かの心を変えられるような話術を持っているわけがない。
けれども、あえて哀れな姿をドンキホーテ・ホーミング聖の前に晒して、もの言いたげな視線を送っているうち、ドンキホーテ父が時々目を逸らすのを見るようになった。
ドフラミンゴに付き従って床を這っている時でも、たまにちくちく寄越される視線を感じた。
そのうち本当に少しだけ話しかけられたりするようになって、それに出来る限り聖人ぶった返事をして、ただの演技なのにそれに気付かなかったドンキホーテ父が何かに感銘を受けて、たまに何かを考え込むようになって。
それからもドフラミンゴに虐げられる毎日を過ごしていたある日、何だかんだ理由をつけてドフラミンゴと離された。
「逃がしてあげよう」と言われて首輪を外された時、大喜びで走って逃げることも出来たかもしれない。
けれどもその間もひたすらに虐げられてきた主人公にとって、もはやドンキホーテ一家は復讐の対象だった。特に自分を痛めつけ片目まで潰して喜んでいたドフラミンゴは一生許せないと思っているし、痛い目に遭わせないと気が済まない。
「……それでは、ドフラミンゴ様がお怒りになります」
「何、あの子には私から話をつけよう。いくつか我儘を叶えてやれば、あの子だって許してくれるさ」
「…………もしもそれで、ドフラミンゴ様が新しい『奴隷』をお求めになったら」
俺と同じ境遇の人が増えるだけです、そんなこと俺には耐えられませんと涙を零した主人公に、ドンキホーテ父がずがーんとなった。
外した首輪を返してもらって、自ら奴隷に戻った主人公に、ドンキホーテ父はさらに何かを考えたようだった。
そして人間宣言。
奴隷達は皆解放された。それなりにベリーになるものを貰った。
主人公も同じで、主人公はそのお金を使ってドンキホーテ一家を追いかけた。
そして町中で、元奴隷という身分を隠さず生活。周りは隻眼の主人公に優しくしてくれる。温かなその場所である程度の人脈を広げてから、ドフラミンゴ少年と遭遇。
ひっ!と悲鳴を上げて逃げ出す主人公に、周りの優しげな大人達がどうしたどうしたと気にかけてくれる。何でもないと言うけど、主人公はドフラミンゴから目を離さず、だから住民たちもドフラミンゴを見つけた。
あの子供達は最近やってきた移民らしい。
丘の上に一家で引っ越して来た。
ドンキホーテと言うらしい。
どこかで聞いた名前だ。
あの一家のうち、あの不機嫌そうな顔の子供は忌々しい天竜人と似たような口癖を使う。
一家が引っ越して来た時、どうしてか海兵が護衛をしていた。
やんごとない身分の人間なのか。
そんな人間がどうして今は供の一人も連れていない?
ただの小さな子供に、どうして主人公はここまで怯えている?
元奴隷の主人公がこれだけ怖がると言うことは、それだけのことをした相手だ。
主人公の体の刺青は天竜人の奴隷であったと言う証だろう。
あれ、なら、もしかしてあの子供達は?
主人公の誘導とドフラミンゴさんの隠しきれない口調と選民意識、そしてもろもろの効果でドンキホーテ一家が酷い目に遭う。
それを離れた場所で見て、いい気味だ、とか思いながらも主人公は笑えなかった。
その目で見れば気も晴れると思ったのに、虐げられるドンキホーテ一家の姿を見ても胸によぎるのは嫌な気持ちだけ。
だって結局、自分を虐げていたドフラミンゴと、今ドフラミンゴやその父親や弟を取り囲んで暴力をふるっている大人達とに、何の違いも無い。権力をかさにきるか、数の力に訴えるか程度の違いだ。
そして当然、そうさせた自分だって、ドフラミンゴと同類だった。
「はは、は、…………はぁ……」
無理やり笑おうとしたけど笑えないまま、やっぱり死ねばよかった、なんて思いながらふらりと歩き出して、主人公はそのまま消息不明に。
結局住所不定無職のままでふらふらして、いつかごろつきになったドフラミンゴさんに遭遇して震えて気付かれて攫われて、自分があの境遇を作り出した発端であると知られていて、死ぬか絶対服従かを訊ねた癖に殺してくれないドフラミンゴさんのいたぶり玩具になるかもしれない。
多分ヴェルゴあたりに殺されてしまう気がするので終了。

ホーミングさんの改心(?)にトリップ主とか関わってねえかこれ……とか……思った人はきっと他にもいるはずだ!
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