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ロー夢/テイクアウト
ローにテイクアウトされた主人公
若干涙もろい





時間軸が捏造だけど気にシナイ!
ということで女子ならニコ・ロビン派な異世界トリップ主人公のロー夢ネタ。

ひょんなことから異世界トリップした主人公。
何かワンピースの世界だったよ。
ていうかグランドラインだよ!
おおうやばい海賊とか海軍とかとは離れたところで生きていかねば俺だって日本人だもん……!という気持ちのまま、とりあえず就職。
と言っても住み込みで宿屋系列。ホテル清掃のバイトしたことあってよかったぜ!とか思いながらシーツ交換をする日々。
港町の宿屋なんで時々旅人風な人とかがやってくる。
ある日来た女性がすごく見たことのある顔だった。
あれ、ニコ・ロビンじゃね?
と思ったら口に出していたらしくロビンに聞かれて危うく特技を披露されるところだった。
顔知ってるだけ名前知ってるだけごめんよごめんオールサンデー!って感じで一生懸命弁明して解放してもらった。
どうやらロビンは現在オールサンデーな様子。
そうかこれからルフィと出会うのか……「死にたいのよ!」→「生きたい!」が起こるのか……とか思うとなんか涙が出てきた。成人男性の割りに涙腺のゆるい主人公です。
人の顔見て急に泣き出した主人公にロビンも困惑です。そりゃそうだ。
なんやかんやでとりあえず自己紹介してロビンとはばいばいした。ちょっと仲良くなって、「またいつか会えたらいいわね」とか言われた。
ロビンはこれからつらい思いも痛い思いもするけど、いつか確実にルフィ達のところにたどり着いてクルーになるんだよなァ、と思うと何だかしみじみです。
ワンピースキャラではロビンが一番好き(二番目はブルック)な主人公としては、ロビンに会えてちょっと嬉しい。
いやぁこんなサプライズがあるんならワンピースの世界で生きていくのも悪くないぜ、と思った日の翌日。
何かモフモフした帽子のお兄さんが何人かの部下風のつなぎ男子達と一緒に宿屋へご来店した。
どう見てもロー。どう見てもトラ男。
宿屋は酒場も兼ねているので食事もしていく様子。シャチが酔ってるらしくうるさい。あとベポがすっげぇどう見ても……白熊です……。
昨日に引き続き今日もワンピースキャラに遭遇しちゃった主人公は、何となく気になって給仕したりしつつハートの海賊団集団をちらちら見てた。
ら、当然ながら将来有望なルーキーかつドフラさんちのハートちゃんだったローにはばれていた。
給仕の仕事を一段落させて、ローたちも部屋へ引き上げていった。さて、夜に退室してった人たちの部屋を掃除しようぜと主人公が廊下を移動していたら誰もいないはずの部屋の扉が突如開かれ手が伸びてきて捕まって引きずり込まれた、と思ったら目の前にくまの酷いトラファルガー氏。刀怖い。

「おれに何か用か?」

むしろお前が俺に何か用なんじゃないの?!
つっこみいれたいけど凄まれてつっこめもしませんよ主人公。
とりあえず閉ざされたドアとローの間から抜け出して、持ってたシーツをローに掲げて見せた。

「掃除に来ただけです。お客さんこそ、ここは空室ですよ。借りたのはお向かいの部屋じゃなかったですか?」
「あァ、追加で金は払う。あんなうるせェところで寝られるか」

言われて耳をすましてみれば、お向かいの部屋はとても騒がしかった。
どうやらまだシャチがフィーバーしている様子。シャチさんマジうるさい。
ホアチャーとか聞こえるから多分ベポも何かやってる。複数聞こえる手拍子の一つはもしやペンギンか。他のクルーか。
回りのお部屋のお客さんは大丈夫だろうか、と苦情トラブルが心配になった主人公は、それでもとりあえずローが「ここで寝る」と決めたらしい部屋の清掃をさっさか済ませた。
ていうかまだ手続きしてないのに何眠るところ勝手に決めてんだと思ったけどローだし仕方ない。
元の世界でのバイト経験もあって素早く綺麗にできた。
何かローが興味深そうに見てた。いやいや掃除だよ。興味深そうに見てんじゃねェよ。
そのまま追加料金手渡しで頂いて、主人公はローが寝る部屋を後にした。
お金を店長に渡して、誰がどこに泊まってるかを書いておくノートにローが泊まってる部屋を記入して、ついでに店長にハートの海賊団がすっげェ騒いでるという話をして、他店員と一緒にハートの海賊団が騒いでいる部屋周辺のお客さんを違う部屋へ移した。
噂のルーキーの海賊団だということもあって、お客さんは素直に受け入れてくれた。ありがたやありがたや。
さて、翌日。
酒の飲みすぎですごい顔をしたクルーを引き連れて、ローが部屋から降りてきたのは朝と昼の間くらいの時間帯だった。
主人公のいる宿屋は朝食までを振舞うのが基本セットだったので、朝食を食べていくか聞いてみる主人公。

「……テイクアウトだ」
「………………分かりました」

誰が『店内でお召し上がりですか?』って聞いたよと思いつつ、まァ海賊はとっとと追い出すに限るので主人公はせっせと人数分の朝食を折り詰めにした。
騒いだ件での謝罪か、ローが店長に何か話して少し多いベリーを支払ってた。
迷惑料を払うとは、案外良心的な海賊だぜ死の外科医!と思ったりした主人公。
どうにか人数分用意できたところでローが店長と話を終えて寄ってきたので、多分受け取ってもすぐ後ろのクルーに渡しちゃうだろうなと思いつつ朝食弁当を差し出したら、がしっと腕を掴まれた。

「へ?」
「行くぞ」
「…………へ?」

どうやら主人公もテイクアウトだった。
何と言うことでしょう、白昼堂々人身売買。
主人公が縋るように見やった先で、店長はベリーの入っているらしい袋を両手に持ってものすごく青ざめて困った顔をしながら手を振っていた。酷いよ店長!
そして主人公はハートの海賊団に無理やり買われてハートの海賊団になりました。
どうやら掃除の手際のよさを見込まれたらしい。身の回りは清潔に保ちたいらしいローは案外ちゃんと医者っぽい。しかしそんなことは自分でやれ自分で。
そうして始まる海賊生活。

「今日からこいつをクルーにする。異論は認めねェ」
「え、いやいやそんな俺は海賊なんて」
「よろしくー!」「よろしくな!」「よろしく頼む」「よろ(略)」
「お前ら何の疑問も持たないの!?」

クルー達はキャプテンが連れてきた主人公をあっさりと受け入れました。
麦わら海賊団で言うところのゾロポジションが見当たらない。白ひげ海賊団でいうところのマルコポジションも見当たらない。
どうかと思いますね。お前らローが犬拾ってきたら絶対飼うだろ!何匹になっても飼うだろ!
男海賊所帯特有の不潔さに日本人な主人公が耐えられるわけがなく、多分主人公はせっせと働きます。
もう仕方ないからやるよ!やってやんよ!
騒ぐシャチに呆れたり一緒に騒いだり、ペンギンに日本のボードゲーム教えたりカードゲーム習ったり、唯一の癒しを求めてベポと過ごしたりローに間に割り込まれたり、他のクルーとも仲良く過ごす毎日。
たまには海上に上がってる潜水艦の上で、しばらく前に会ったロビンやブルック、麦わら海賊団は今頃どうしてるかなァなんて考えて涙腺がゆるい主人公がたまに泣いたりするとベポやシャチが慌てたり、ペンギンが慰めようとしたり、ローが眉間に皺を寄せて周囲に睨みを利かせたりしてるかもしれない。
しかし思い出し泣きなので、「どうしたの?何かあった?」と聞かれても返事ができやしないぜ!
今頃ブルックはまだあの霧の海を1人でさ迷ってるのかな……とか思っただけだからな!
さて。
テイクアウトされた主人公が実はローに性的な意味で狙われたりしても楽しい。
むしろ恋愛感情的な意味で。掃除してるところにきゅんと来てつれてきたとかだったら何だかもう色々と突っ込みたいけど楽しい。
そしてそれに気付いた主人公が丁重に丁重にお断りする。だって主人公はノンケですよキャプテン!
しかしハートの海賊団はキャプテン至上主義なので、ノンケな主人公の隙をついてはキャプテンをお勧めします。
いやいや主人公がワンピースで一番好きなのはロビンだから!
「じゃあさ、どんな人が好きなの?」
「どんなって……そうだな、背が高くって」(ロビン:188cm)
「キャプテンだね!」(ロー:191cm)
「……頭がよくって、どこかミステリアスで」(歴史の本文読めちゃうロビン)
「キャプテンだな!」(元ドフラさんちのトラ男くん)
「クールで」
「キャプテンだ」
「えっと、美人で」
「キャプテンだな……」
「いや男に美人とか言うなよ」
「他には?」
「…………ちょっと特殊な能力もちとか」(ハナハナの実)
「キャプテンだよね!」(オペオペの実)
「もうお前らいやだ……」
何が何でもローにするなよ!
そんなこんなでハートの海賊団のどちらかといえば清掃員な主人公と、たまに刀の鞘で服引っ掛けたりして引き寄せたり能力使って引き寄せたりして構ってくるローと、ローの恋路を応援するクルーの話。
シャボンディ諸島でロビンと遭遇してテンション上がった主人公がロビンと今までに無いくらい笑顔でおしゃべりしたらキャプテンからの嫉妬フラグ。
さらにはブルックにもテンション上がっちゃって、あとでキャプテンに「このおれよりどこの馬の骨ともわからねェあの骨がいいってのか……!」と怒られて「馬の骨って! あれ人骨だから! ブルックだから!」とそういう問題じゃないって誰かに突っ込まれそうな反論をする主人公とか美味しいですね!
いつかはくっつけばいいと思いますが、くっつかなくてもローが離さないから大丈夫。
多分パンクハザード編でも助手ポジションを与えられてしまって1人ものすごく焦ったりすると思います。はい。

タイトルがテイクアウトしか浮かばない件。
ハートクルーが、主人公が挙げる好きキャラ特徴を何でもかんでもローにこじつけたら楽しいと思ったので妄想してみた。
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