サンマナ
こんなにも。そんなにも。自分が臆病であることを知ってしまったら、後はもう。壊れるしかないんじゃないんだろうか。
「あの‥博士…‥?」
「煩い」
力一杯抱きしめてもそれでもまだ不足している。足りない、と両の手が訴えている。何人も、何匹も解剖してきたこの両手が。ただ一人を手放すことができず叫び続けていた。
(俺らしくもない。何処にもいかないで、と。)
ロイアリだったけど、サンマナに。
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