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笑顔で嘘を吐けるようになってよかった。
でなかったら、私は彼の言葉に毎度踊らされていだだろう。


「アリア君、今日も綺麗だね。誰かとデート?」
ええ、そうなんです。

と、嘘をつく。


「あれ?今日はいつもと違う髪飾り?いい人からの贈り物?」
はい、いただいたんです。そしてお気に入りなんですよ。

と、嘘をつく。

「今日のアリア君はやけに時間を気にしてるよね。勤務が終わったら大切な予定があるのかな?」
そうなんです、館長。
ですから早く上げてもらえませんか?

と、嘘をつく。



笑顔で、そんな嘘をつけるようになってよかった。でなければ私はいとも簡単に人の良さそうな笑みを浮かべた彼に恋に落ちていたことでしょう。

そして今日も私を気遣ってくれた彼に嘘を吐く。
そうしないと、そっかぁ、残念。この後夕食はどうかな、と思ってたんだけど。と呟く彼と直ぐ様デートに行ってしまいそうなのです




操り人形にはならない
かわりに貴方を好いているのを近いうちに打ち明けます。

















操り人形と書いてマリオネットと←

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