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※ギャグになりきれてないギャグです
凄く。
些細でどうでもいいことだ。百も承知だ。
だか問わずにはいられないものだった。
「館長。」
「なんだい?」
「この制服のデザインは誰がされたんですか?」
問いながら、自分の制服のを指す。つまりは自分をさしている。
考えれば不思議な形をしている。テガミバチことletter beeは蜂関連。ここだってハチノスと呼ばれるほどだ。だから制服のコンセプトが蜂なのはわかる。袖の所とか、お尻に羽らしき飾りがあるのとか。でも些か、不思議な形をしている。
副館長である自分の制服だけ異なり、館長はほぼ私服状態なのも気になった。
「あー。だれだっけ?わかんないや」
「しらばっくれないでください。」
私が副館長になるまえに変更されたのだからご存じのはずですと詰め寄れば彼は降参と両手をあげた。
「僕だよ」
「じゃぁ、お尋ねします。なんでこんな形なんですか?」
「‥怒らない?」
「答え次第で」
「手厳しいね」
で、どうしてこんなデザインなんですか、と詰め寄れば嫌らしい一言が投げ落とされた。
「君のボディの良さを引き出すため」
言葉事態はさほどなんともないのだか、表情が嫌悪感を誘うものだった。思わず書類で頭を打ち付けさせて頂いたが悪くないはず。
副館長と館長の関係
時々館長は副館長に弱いのです。
もしかしたら常に弱いのです。
些細で聞かなくてもいいことだったと、むしろ聞かない方がよかったと後悔したのは当分は秘密にしておこう。
「あ、そうそう、今日のディナーの件なんだけと。」
「変態のお誘いは拒否します」
額を机につけさせてしまったためにできた傷を消毒してやりながら、飛びきりの笑顔で答えたのは午後のこと。
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