*藤椿
*激甘注意!




映画館にて
藤崎と椿はいわゆるデート中。


藤「なーなー椿、
  見る前にポップコーン買わねぇ?」
椿「構わないが…
  なんというか、やはりな」
藤「やはり?って何が?
  味…キャラメルかな」
椿「いや、
  藤崎は映画を見るときにポップコーンを抱えていそうだと思っていたから」
藤「お、良い匂いー!
  どんなイメージだそれ!」
椿「なんとなくだ。
  深い意味はない」
藤「ふーん、まぁいいや。
  椿も食う?美味いぞー!」
椿「…じゃあ少しだけくれ」
藤「ん」
椿「甘いポップコーンは食べたことがないのだが…」
藤「え!
  オレなんかいつもこれだぞ!
  とりあえず食ってみろよ!」
椿「ああ、」

(ぱりっかりっくしゅ)

椿「…美味い」
藤「だろー!!!」
椿「美味い。
  甘さがちょうど良い」
藤「よっぽど気に入ったんだな」
椿「うん」
藤「そろそろ時間だから中入ろうか。
  また欲しかったら言えよ」
椿「ありがとう」


(ビーーー)


藤「始まったな」
椿「そうだな」

(ふしゃ)
(ぱりっ)
(ぱく、きゅ)
 :
 :
 ・
藤「あ」
椿「どうした」
藤「ポップコーン全部食っちまった」
椿「気にするな」
藤「ごめん、やるって言ったのに」
椿「別に大丈夫だ、
  それより映画に集中しろ」
藤「うん…」



藤「あ、」
椿「今度は何だ」
藤「いいこと思い付いた!」
椿「?」
藤「ちょっと屈んで」
椿「何をする気だ」
藤「いいから!早く!」
椿「まったく…、これでい」

(ちゅ、)

藤「ん…」
椿「ゃ、め…んっ…は、」
藤「甘い」
椿「…っ!」
藤「こっちの方が美味しいな」
椿「は…」
藤「なに?」
椿「恥を知れ!愚か者!!!」
藤「小声で言われても怖くなーい」

(ちゅ)

椿「藤崎ー!」
藤「あはは」