ろんりーがーる (阿部) | ナノ

□泣くなよ



なにをするのにも隆也
がいないからつまらな
くて、私は限界までき
たみたい知らない間に
二週間が経っていた。


「・・・」


あれから、隆也からの
連絡はなくなって静か
な毎日。まあ、練習が
忙しいんだからしょう
がないよね。と思うよ
うにするのも、もう辛
い。なんでこんなに寂
しい気持ちにならなき
ゃいけないの。合宿に
行っているだけじゃな
い。


「泣くなよ」


突然聞こえた隆也の声
にびくついた。いるわ
けないんだ。ついに幻
聴まで聞こえるように
なったんだと耳を塞ぐ
と温かい大きな手が私
の頭を撫でた。それは
間違いなく隆也の手。


「おかえり、」
「ただいま」


私の目の前に座ると
隆也は私の涙を拭った

大好きな隆也の笑顔に
私は、泣き笑った


もう、寂しくないよ。



泣くなよ


20110606.

title:確かに恋だった





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