ろんりーがーる (阿部) | ナノ

□番外編2 好きと気づくとき



初めて話した日から少し
経って、私と阿部くんは
良く話す仲にまでなった。

阿部くんの最初の印象は
怖そうで話しかけづらい
だったけど、仲良くなる
とそうでもなくて、一緒
にいると楽しい、になっ
ていた。


『あのさ、朝から言おうと思ってたんだけどさ』
『ん?』
『お前、寝癖ついてんぜ』
『ええ!』


どこどこ!?と慌てる私
を見て阿部くんは、笑っ
た。正直腹が立ったけど
初めて、笑ったところを
見て見惚れてしまった自
分がいる。阿部くんて、
イイ笑顔するんだ。


『ここだよ。ぷ、んな勢い良くハネてると笑える』
『わ、笑えないよ!』


阿部くんに寝癖のついて
いるところを教えられハ
ネているのが分かり、恥
ずかしくなった。


『直んねーな』
『!』


ハネたところを阿部くん
が優しく撫でた。ドキっ
と胸が音を立てる。阿部
くんを見ると表情も優し
くて笑っていてそれから
はずっとうるさくてどう
しよもなかった。


『今日そのままでいーじゃん。』
『そんな!恥ずかしいって』
『いいよ、俺が笑えるから』


今日の阿部くんオカシイ
よ。と言おうとしたけど
、笑顔な阿部くんはなん
だか貴重だし言わないで
おいた。

それに、ずっと見ていた
いと思った。私は、阿部
くんに惹かれて、それで
好きになっちゃったんだ。


多分私は今、顔真っ赤なん
だろうなとそっと頬に触れ
た。



20110808.





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