「で、泉。お前どーすんの?」
「なにが」


田島たちが水谷と栄口に
惚気をして終わるのを見
計らって、水谷と栄口に
近づくと今までのことが
ほぼバレていた。栄口は
勘も鋭く俺がアイツのこ
と好きなことも分かって
いたみたいだ。


「とぼけんなよー泉。」
「栄口は勘がいいな」
「いや、何となく分かるというか」
「なあなあ、なにがー?」
「米は黙ってろ」
「うわ、ひっどー」


栄口が苦笑している横で
水谷(米)が泉がイジメる
ーとか言って花井に飛び
つきにいったのが目に入
った。


「あはは。で、泉はどうすんの」
「どうするも何も。くっつけたの俺だし」
「まあ、確かにそうだけど。お前はそれで後悔しない?」
「後悔しないって言ったら、嘘になるな。」


だよなと栄口が頷いてくれ
た。栄口はこういう時ちゃ
んと聞いてくれて、相手の
こと考えてくれるからいい
。水谷に話したらどーなる
んだか。想像しただけで、
うんざりする。ゼッテー言
いふらすだろうよ。


「でも、俺アイツらの保護者みたいなもんだしな」
「泉・・・いいのかそれで?」
「おう。」
「俺は、泉がいいならそれでいいけど」


栄口のやさしさがしみた。
今日だけ、こんなこと言う
まあ、最初で最後だな


「俺、いつの間にかアイツが好きになってた」


栄口がふんわり笑って
よく頑張ったなと肩を
二回叩く。俺は、ずっ
と下を向いて歯を食い
しばっていた。


俺はアイツらの保護者
だもんな。これからも
見守る立場なんだ。ア
イツらには幸せになっ
てほしいと思わないと
、心から。

泉孝介、明日から強く
なります。



キューピッドは語る


20110530.

fin


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