ビール


「んー!浜田もう一杯!」
「お前なあ、もうヤメとけって」
「でもビール美味しいんだもん!」
「これ以上飲んだら吐くぞ」
「ううん」


俺の言うことを聞かない
隣の飲んだくれは高校の
時の同級生で、久々に会
ったのにも関わらず飲ん
で酔ってしまった。


「全く、久々に会ったらこれだよ」
「ふへへ、相変わらずでごめんね」
「酔って謝られても・・・」
「・・・」
「って寝てるしっ」


俺の肩にもたれかかって
気持ち良さそうに寝てる
コイツをみて何も言えな
くなった。こんな可愛か
ったっけ、コイツ。とり
あえず、家に連れて帰る
かいやいや・・・。でも
置き去りもまずいな。結
果おぶって家まで帰るこ
とに。


「・・しょっと」
「う・・・ん」
「軽い、な」



家に着いてどれくらいた
ったんだろう。コイツが
俺のベッドを占領してる
おかげで寝れるわけもな
く。いつの間にか朝にな
っていた。


「ん、んー」
「おはよ、」
「・・なんで浜田が?」
「ここ俺ん家」
「・・・え」


コイツは目を覚ますと
気持ち良さそうに伸び
をして俺を見つけると
首を傾げた。昨日のこ
とを簡単に話すと、何
かごめん!と言って慌
てて帰ろうとするから
コイツの手を掴んだ。


「このまま一緒に住んじゃう?」
「へ、何言ってんの。浜田酔ってるんじゃない?」
「さあ、どーだかね」


やっぱ浜田酔ってるでしょ
と水を俺に押し付けてきた



ビール


(本気、だったんだけどな)

20110726.












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