おお振り(短編) | ナノ









朝から気分が悪い。
もやもやする、目の前を歩いている
彼女と知らない男。楽しそうに笑う二人。
なに、俺以外のやつにそんな笑顔振り撒いてんだよ。

あー、腹立つ。


「おい。」
「私は、そんな名前じゃありませんっ。」
「だれ?その隣の男」
「ははは、そんな睨むなって」


彼女の隣にいる男はそういって控えめに笑った。
こっちは笑いごとじゃないんだ。


「孝介、この人私の幼馴染だよ!」
「どーも、初めまして。本当に今偶然会っただけだから
そんなに怒らないでね。」


じゃ、俺も学校あるからと俺らに手を振って颯爽と去っていく。
なんだ、偶然会っただけか。変にどきどきした。


「こーちゃん、怒ってるの?」
「いや。」
「なによ、その態度ー」


隣で変ににやにやしてる彼女
なんだよ、くそなんか悔しい。


「あのさ、いくら幼馴染でも俺妬く。」
「・・・ふははっ」
「笑うなよっ!」


俺がどんな気持ちで・・・!


「ごめん、だって、嬉しいなって」
「・・・」


ああ、外じゃなかったら抱きしめたい。



ジェラシー


(こーちゃんが妬いてくれた!!)

20140423.
リハビリです、毎回リハビリだ(笑







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