おお振り(短編) | ナノ







メールを数分置きに確認しては、
返事を打つ。

もうすぐ出会って2週間が経つ。
こんなにも人を気になったことは
なかった。

出会いはというと、私が社会人に
なって3か月経ったから、友達も
段々仕事に慣れてきたし久々に会
おうと約束していた。なのに、待
ち合わせ場所に行くと4人の友達
と4人の知らない男の子達がいる。
私がぽかんとしていると


『今日はね、合コンなんだよ!』


約束した張本人に小声でそう言われ
私はえ!聞いてないよと飛び跳ねた。


「ほんとう、大事なこと言い忘れるんだから」


そういうと壁に寄り掛かっていた
ぱっと見、金髪でチャラい感じの背の高い
男は優しそうに目をほそめ笑う。この人達
は同い年で大学生だとか。


「・・・っ」
「今日はよろしくおねがいしまっす」
「は、はい」


友達に緊張しすぎでしょ!と背中を
叩かれ金髪少年のほうによろけた
私はへへへと笑うとまた優しそうに
笑い返してくれた。

なにこれ。


「大丈夫?」
「あ、うん。」


だめ、目が合わせられないし
どきどきが止まらない。



一目惚れってやつ。


(それから私たちは毎日連絡を)
(とりあうようになった。)

20120717.
お久しぶりですリハビリに短編を…







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