結局… 総悟に聞きたい事も聞けないまま昼になった。 どうしたら良いんだ… もうじき俺は仕事で、ライカに何も買ってやれない… そして、ライカと時間を共有することもできない… 好きな奴の誕生日に何一つしてやれないなんて… なんて最低な男だ… また、昔のように… 俺は愛する人に何も出来ないままなのか…? そう考えていると、襖を開け放っていた俺の部屋にライカが入って来た。 『お邪魔します副長。』 『ライカ…。どうした? 珍しいじゃねーか。テメェが俺の部屋に来るなんて。』 『ちょっとね、話したい事がありまして。』 話したい事… そう言われて、俺は自然と怪訝そうな顔をした。 『話って何だ…?』 『今日の お仕事… 私も連れて行ってくださいませんか?』 『は…?何言ってんだよ。 無理に決まってんだろ… 今日の仕事は下手すると首が飛ぶんだ。 そんな修羅場みたいな所にテメェを連れて行けるかよ。』 (→) |