愛妻弁当
「兄さん、お弁当…作ったんだ」
「えぇ……?お、お前が?」
学校のお昼休みに僕は兄さんの教室にお弁当を持っていく……。
もちろん僕の手作り。
兄さんは日直だからと珍しく朝早く寮を出た。
だが、お昼を作るのを忘れたらしく、兄さんが寮を出た5分後にメールが届いた。
だから、僕がお弁当を作ろうと決心し、作ったんだ。
「――と言う訳だから…食べて?」
「…そうだったのか…ごめんな?…んで……ありがとな、雪男!」
に、兄さん……そんな…そんな眩しい笑顔を向けないで?嬉しくて死んじゃ……(コホンッ)
「うん…美味しく無いかもしれないけど……」
食べてね?と言おうとしてたら手で口を塞がれた
「雪男……お前が一生懸命作ったんだ……美味しく無い訳無いだろう?」
耳元で囁かれて…
僕の心臓は破裂寸前……
「じ、じゃあ……また…塾で……?」
「おう!後でな?本当、助かった!」
そして
僕は教室に戻った……。
****
「奥村くん?何?その真っ黒なおかずは?」
「ん?卵焼き!」
「えぇ……?卵焼きなん?じゃあ隣の真っ黒なんは?」
「なんだよ、志摩!タコさんウィンナーに決まってるだろ?」
「え……えぇ?確認の為に食べさせてくれへん?」
「絶対駄目だっ!」
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初燐雪?
雪男は料理が
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