恋愛殺人
「ねえ アクセルー」
「ノーウィス! こっちの城には来ちゃ駄目だって言ったろ、…どした?」
「ごめんなさぁい
ねぇ、ヴィクセン何処?」
「…あぁ、寝てるんじゃねぇかなぁ? あのセンパイも若くないからな、疲れやすいんだよ」
「でもヴィクセン、仕事が片付くから今日遊んでくれるって昨日約束したよ」
「じゃあ、今日は戻ってロクサスにでも相手してもらいな
ヴィクセン、すっげぇ疲れてて多分起こしても起きねぇから」
「うん、判った
…ね、また今度遊んでねって伝えてね」
「おう、判った」
──…
「おや…ノーウィス
今日はヴィクセンの所に行ったのではなかったのか?」
「あ、ゼムナス…ヴィクセン疲れて寝てるんだって」
「……ヴィクセンがそう言ったのか?」
「ううん、ヴィクセンには会えなかった
アクセルがね、すっごく疲れて寝てるから起きないよって」
「…そう、か」
──…
「悪いなノーウィス…ヴィクセンはもう起きねえよ
永遠に──な」
俺とお前の世界を築くんだ
要らない障壁は全部ブッ壊す
この世界に残るのは──俺とお前の二人だけでいい
恋愛殺人
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