「まずはトレーナーカード作らなきゃね」
「なぁにそれ」
「ポケモントレーナーって、一応職業扱いだから…それの証明書みたいなものかな」
「これがあると色々サービスが受けられるんだよ。ポケモンセンターで優先的に治療が受けられるしパソコンとか宿泊施設も使わせてもらえるんだ」
「フレンドリィショップも割引とか特別な物売ってくれるしな」
レッドとグリーンの答えにリンドは首を傾げる
「それじゃあ皆カード作っちゃうんじゃないですか?」
リンドの問いにシアンが「一応条件があってね」と答える
「ポケモンを持ってるか持つ意志がある事と、空のモンスターボールを持ってる事。まだポケモン持ってない人は家族とか友達に証人になってもらうの」
「ま、そもそもカードのサービスなんてポケモントレーナーじゃないと意味ないけどな」
なるほど、とリンドは納得して頷いた
レッドの横で説明に飽きたらしいカノンが「もーお話はいいから早く行きましょレッド!」と腕をぐいぐい引っ張った
それを見て三人はくすりと笑う。恥ずかしくなったのか、カノンはレイナの腕をベチンと叩いた
「ぼ、ぼく何も言ってないよカノン!」
「うるさいバカレイナ!」
「こらこら、またですかカノン」
どうやら三匹のお決まりのやり取りらしい会話を聞きながら、三人はまた笑うのだった
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