青空の下、大きな木に抱かれるように建つ家の前。
丸太と土で舗装された階段を登る。
喜びと不安と緊張を織り交ぜながら。


木の葉に付いた雫がキラリと輝いた。






「こんにちは!」

「・・・」

突然の夕立に見舞われ、帰って来るなりコロナはユウをバスルームに押し込めた。
だが、それが仇となったらしい。

ユウはコップ片手に、目を見開いて動かない。
まだ乾かしてない髪から、水滴がぽたぽた落ちる。
視線の先には少し顔を赤らめ、それでも嬉しそうに笑う少女の顔。






我に返ったユウは慌ててバスルームに引き返す。
年頃の少女の目の前で、流石に半裸はマズイと思ったのか。



手に持ったコップごとバスルームに入ったユウを見たコロナは、笑いを殺すのに必死だった。




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mokuji




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