恋バナって好き?


「あんまり……正直に話し辛いですし」

「うーん、最近クローム達に振られることが多くなったけどまだ慣れないなぁ。俺自身よくわかってないとこもあるし」

「好きじゃないし、したくない。今も前世(むかし)もその手のこと話題にしてくる奴もいないしね。……てか、まさかこれからそういう系統になるわけ?」



デートするならどこに行きたい?


「デート、ねぇ……全然思い付かないんだけど」

「あれ、確か希明さんは恋人がいるんだよね?デートぐらいしたことあるんじゃ」

「いるにはいるけど相手がそういうタイプでもないし。私も特別どこかに出かけたいとか思わないから」

「特別なところに行かなくてもというのは私も同じですね。二人で落ち着いていられる場所ならどこでもいいです」

「そんなもの?俺はベタだけど遊園地とか行きたいけどなぁ」



結婚願望ある?


「結婚……ちょっと考えられないな。俺、今まで男として過ごしてきたし。恋人とかも想像できないかも」

「私だって誰かと恋愛するなんて思ってもなかったけどね。……結婚、も多分するんじゃない」

「結婚したくないんですか?」

「したくないわけじゃないけど、積極的にしたいわけでもないって感じ。てか、アンタは?」

「私は……相手次第、ですかね。結婚とか正式な形にしなくても側にいてくれるだけで満足ですし、私から求めるのは何か申し訳ない気もして……」



記念日って気にする方?


「記念日って誕生日とか?」

「あと付き合って一ヶ月とか、クリスマスとかも含まれると思いますけど……」

「興味なし。誕生日ぐらいなら何かしてもいいけど、他は面倒」

「俺が言うのも何だけど、希明さんはもう少し気にしてもいいと思う……」

「まぁ、人それぞれだと思いますし。私は付き合って何ヶ月とかはしませんけど、クリスマスやバレンタインぐらいはしますよ?」

「俺も細かい記念日はともかくとして行事のイベントはやるかな。楽しそうだしね」



浮気されたらどうする?


「どうって……別に。一発殴るかもだけどそれでおしまい」

「え、意外とあっさりしてるね。一発で許すの?」

「許すとかじゃなくて、その時点で多分冷めるだろうからおしまいってこと」

「……」

「うわぁ、取り付く暇なしだ。相手の自業自得だけども」

「アンタ達こそどうすんの?」

「私はひとまず話を聞いてからですかね。もし相手の気持ちが移ってなら諦めます」

「物分かり良すぎない?悪いの相手だよ?」

「引き止められなかった私にも非はありますし……そもそも私も責める資格ないようなものだから」

「……そっか。あ、俺は相手の反省ぐらいによるよ。誠心誠意謝ってくれるならまぁ考えるかな」