「で?なにがどうしてどうなって結婚したのよ。」

私が淹れた紅茶を片手に女王様はお尋ねになられた。

「…ゆっきー?死にたい?」

「いえ、とんでもありませんっ!」

「あんた結婚なんて興味ないって言ってたじゃないの。
 で、旦那は?つか魔王って」

「興味なかったんだけどねぇ。
 旦那は仕事中。魔王は職業かな。」

「なになに?色男なワケ?」

「いろおとこ…?」

黒髪黒目で、優しげで、儚げで、何時も微笑を浮かべてて、見た目は…格好良いの、かなぁ…。
でも、性格は穏やかなときもあるけど、意地悪だし、怖いし(あ、ここ超重要!)…
い、ろおとこぉ…?

「…あっははははっは!!あはははははあは!!!!ないないないない!」

「…はぁ、」

「あっはははははっは!!!あははっ!あっは!」

「壊れてんじゃないわよ馬鹿!」

「だよね、さすが俺の奥さん。馬鹿だね。」

「「…え?」」

「あれ?え?なんでいるの?仕事は?」

「モンスター(部下)に任せてきちゃった☆」

任せてきちゃった☆じゃねーよぉぉぉ!

「あんたが…」

「君が麻祇さん?」

「ええ。
 あんたが魔王ね?」

「うん、間違ってはないかな。」

間違うどころか大正解!

「うざいわよ、ゆっきー」

またもや女王様が降臨なさったというのか…!

「馬鹿だったね、そういえば。」

ごめんなさい。


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