あ、え、うわ、え、うそ、

「…どうしたの?」

「え、いや、あーちゃんが、」

「あーちゃん…?誰?」

「あーちゃんだよあーちゃん!
 麻祇!」

「…ああ、
 雪代の学生時代の友達…がどうしたの?」

「遊びに来るって…今日。」

「…え?」

ピーンポーンピーンポーン
…もっと事前に連絡は入れたほうが良いと思いまーっす!
とかいってもぉー、ね?
来ちゃったもんは来ちゃったし、

「オクサマァー、オキャクサマガオミエデスヨー。
 アサギサマトオッシャッテマスガイカガイタシマスカ?」

「通して、」

「あ、やっぱ入れるんだ。
 じゃ、俺仕事いくから、よろしく伝えといて。」

「はーい、わかったー。
 がんばってねー」

とかいいつつ内心どうでもよかったり☆
だってさー、あいつの仕事でしょ?
でも伝言はしてあげようじゃないかフハハハハ

「え?なに?そんなに死にたかったの?」

「ゴメンナサイッ☆」

「じゃぁ。
 あ、夕飯はオムライスがいいな。」

「あいあいさー」



旦那が出てった数秒後…
だだだだだだだっっ!!!
ばぁんっ!

「ゆっきー!」

「あーちゃぁーん!」

ひしりっ
ぐっ…
…あれ?

「なにやってんだてめぇああん?なにきがついたらまおうとけっこんとかしてるわけ?つかほうこくもなしとかてめぇえらそうすぎねぇ?おまえまじなにさま?おくさま?おくさまにでもなったわけ?はんっじしんかじょうじゃね?つーかなぁーにが“あーちゃぁーん”だあさぎさまだろうがああん?つかさぁ、なんでおまえあたしよりさきにけっこんしてんの?“けっこんなんてかんがえてないー”とかいってたくせによぉがっこうそつぎょうしてすぐけっこんしやがってよまじざけんなよてきな?とりあえずいっぺんしんできやがれ」

…頭がミシミシいってらっしゃいますが…麻祇様ぁぁぁぁああああああああ!!!!
ちょ、いたい、いたいよ、麻祇様?!!なんかもう旦那のやつあたりより痛いよ!ねぇ、麻祇様?!
とか思ってたら力が弱められた。

「あー、スッキリー!気持ちよかったっ☆」

「ぇぇぇぇええええええ?!?!?!??!
 まさかのストレス解消ですかぁ?!え、じゃぁ私なんであんな痛い目にあったわけ?!え、ちょっと!」

「なによもぉー、うるさいわねぇ。
 だからあんたは結婚できないのよ?
 あ、もうしてたか。ごっめーん☆」

うわぁ、めっさむかつく☆
まずさぁ、なにその自己中心的な!
結婚してますけれども!ごめんなさいねーっ!やーいやーい!
そんなことも忘れるなんて老化早いですねぇーw

「…死にたいの?雪代?」

極上の微笑みの後、妖しく笑う麻祇に背筋に嫌な汗が流れる。
うわぁ、こわーい…
この後、散々痛めつけられましたが、既に旦那で慣れているので気になりませんでしたとさ。


*前 次#



Bookmark