どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう!
すっげーいい笑顔!
怖い怖い怖いよ。超怖い!
頭にクエスチョンマーク浮かべてるそこのお姉さん!助けて!

旦那がちょっといない間に実家に帰ってきて兄弟達と仲良くペチャクチャしてたらなんか旦那がきて只今正座中!
足がマジしびれてきた!

ちょっち離れたところには心配そうな顔をしてくれる優しい綴紫ちゃん!えあーんど、呆れた表情をする柚紫君!お前まじ可愛くねーな!
そして二人の兄は我関せず!うわぁ、超むかつく!

「なんか言った?」

絶対零度の声音のだーりn(殴
いやんたすけてママン。
ママンはというとニコニコ微笑ましそうに見てる。
たーすーけーてえええええええ!

「…ぁ、いえ、なにも…」

「ん?」

「すんませんしたあああっっっ!」

うわぁ、超尻にしかれてんなぁー、っておいこら流季兄さん!ま、それがあいつの運命だ。っておいこら普通に返すな流雅兄さん。つかてめ、こんな運命いらねえよ!

「…とりあえず、黙ろうか?雪代?」

「…はい。」

「あのさぁ?」

「…はい。」

「あんなたった一枚さらりと書いたメモで、心配しないやつがいると思うの?」

「…。」

家には、確かに「実家に行ってきます☆」と書いたメモを一枚残しただけで出てきたけど。

「それは怒るだろ、馬鹿だなぁ雪代。」

ぽつりと流季兄さんの声が聞こえた。
…兄さんにまで馬鹿にされるなんて…!

「いいから、帰るよ。」

「えーっ!飛鳥君帰っちゃうのー?!」

「綴紫五月蝿い!耳元で騒がないで!」

「うーぬ、帰ってしまうのは寂しい物があるな、我が同胞よ」

「だな、我が相棒よ。」

「なんで同胞っていってくれないの?!?!!?」

「言いたくないから。」

「やぁーだぁーっ!飛鳥君帰っちゃやー!」

綴紫がぐずりだす。

「え、あ、旦那!何綴紫泣かせてるの!
 綴紫、いい子だからぐずらないで、ね?
 後でケーキ焼いてあげる、ね?」

「…やーだぁー!」

あ、今迷った。

「プラスすることの…えーと、」

「クロワッサンでどうかな、綴紫ちゃん」

「…チョコいれてくれる?」

「うん。ね、雪代。」

「…うん。」

助かった。
横目で旦那を見ると穏やかに微笑んでいる。
こっちも大丈夫そうだ。



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