2013年松コミ・松山参加後の帰宅話(笑)





※行為などはありませんが、話の内容で「腐向け」な部分がありますので、苦手な方は観覧にご注意ください。

















「お疲れ様」
「お疲れー」

俺が自室に戻ると、何故か岬と三杉が居た。しかも、勝手に人のうちの皿やグラスを使い、勝手に晩餐会を開いていた。
・・・なんの晩餐会かは・・・ああ、きっとJ選抜のか。こいつら確か選ばれてたもんなー、あと立花兄弟とか。

・・・て、なんでわざわざ北海道にきてるんだよ!?時間的に無理だろ!?

「とりあえず惚けてないでさ、こっちに座りなよ」

そう岬に即される。
・・・あのー、ここ、俺んちなんですけど?

「色々と一人ツッコミ大変そうだけど、ツッコミ続けたらキリがないからやめなよ。」

そうニコニコと岬が笑っていた。
こいつ、人の心を読める能力でも持ってるのか?と聞こうと思ったけど、怖いからやめといた。

「僕にそんなすごい能力あるわけないよ」

・・・うん、やっぱり怖いから止めといて正解だった。
俺が顔に出やすくわかりやすいことにしておこう。

そう思いつつ、しょうがなく岬に示された場所へ座った。

「・・・で、どうだった?大阪。」
「おお!すごかったぞ!てか・・・なんか恥ずかしいよな。嬉しいけど。」
「それだけ松山は愛されてるってことだよ。」

三杉に聞かれ正直に思ったことを話すと、そう言われた。
確かに・・・自分で言うのもなんだけど、今日行ってみてそう感じた。

はっきり言って嬉しかった。いろんな人が俺のこと書いててくれてて・・・うわ!俺こんな格好良くねえのに!とか思わず赤面してしまった場面もあったけど。
でもこうやって毎年俺の誕生日近くに開いてくれてるって、それだけみんな俺のこと好きでいてくれてるって思えて、本当に嬉しかった。

「思い出してる?今日のこと。」
「・・・ん?」
「だって、口元緩みっぱなし。」

そう岬に笑われながら指摘され、思わず恥ずかしくなって口元を抑えて隠した。
無意識に笑ってたのか・・・俺。

「・・・で、松山。お土産は?」
「・・・は?」

三杉の手は目の前に出され、思わず目が点になった。お土産・・・?大阪土産か・・・??俺チームの分しか買ってなかったんだけども・・・

「本だよ、本。」
「・・・本?」
「そうそう、松山総受けとか、松小次とか・・・淳松とか?」
「淳松!それなら今ここでもできそうだね。」
「・・・あ、もしかして松淳?それなら僕は帰るよ?」
「いいじゃないの別に、きっと松山はヘタレ攻めだよ。」

・・・あのー。お二人・・・さん?
何をおっしゃられているのか・・・俺にはさっぱりわからないんだが・・・

「・・・あ!もしかして松山以外の本買った?みーみーとか?」
「やめてくれ、岬くん。それはさっきまでの話じゃないか。」

・・・は?さっきまでの話??・・・みーみー???
俺にはさっぱりわからない単語が飛び交っていた。

「ああ!そうか!!きっと君のことだから松美の本とか買ったんでしょ?」
「・・・あのー、さ・・・」
「・・・え?やっぱり松美??」
「だから!!・・・お前ら本って・・・もしかして・・・」
「・・・同人誌の話だけど?」

だぁー!!!やっぱり!!!
お前ら普通の土産じゃなくてそっちの方が目当てなのかよ!!?

「だって、その方が話のネタになって面白いじゃないか。」
「ヘタレ攻めな松山も僕は好きだよv」
「・・・お前ら・・・」

「帰れ!!もう絶対にこの部屋に入れねえ!!!」

そう言ってポイッと玄関の外に岬と三杉を投げ捨てて鍵を締めた。

「・・・はあ、はあ・・・っ、つ・・・疲れた・・・」

大阪に行くよりも、今の方がどっと疲れた。

そう思って目の前のビールに手を伸ばそうとした。その時・・・

ピンポーン

「・・・・おい」

缶の手前まで伸びた手ごとガクリと肩が落ちる。
このチャイムはどうせあの二人だろうな・・・
そう思って無視してると・・・

ピンポーン。ピンポーン。ピンポピンポピンピンピピピピピピピピピ

「だあああああ!!!うるせえええええ!!!」

そう言って玄関のドアを開けると、最後に「ンポーン」と鳴り響いた。

「やあ」
「やあ・・・じゃねえ!!」
「言い忘れたと思って、ねえ、三杉くん?」
「そうそう、来週の22日の夜は空けといてくれるかい?もちろん強制だけど」

「・・・はい?」

「来週は二人の誕生日の真ん中でしょ?だから皆でお祝いしようよ。ここで。」

「・・・はい?」

「ああ、大丈夫。松山の試合見てから来る予定だから。だからケーキとワインの用意は任せるよ。」

「・・・はあ??」

「じゃあ、来週また来るよ。」
「またね」

そういって二人は俺の家から去ってった。
俺はあまりの急展開に呆然としてしばらく誰もいなくなった玄関の前で立ち尽くしていた。

「・・・・・・もう、来るな!!」

そう言って玄関のドアを閉めてみたけど、それは一番言いたい相手の二人の耳にも届かずに、ただ響いて近所迷惑になるだけだった。







―――――――――――――――――――
ビバ松コミ!お疲れ様でしたー!!

用事があっていけませんでしたが、何年も続く松コミ・・・やっぱり松山は愛されてるんだなーと思いつつ、私の代わりに、松山に大阪の松コミに参加してもらいましたv
そして松山をお出迎えするのはやっぱりこの二人♪







[*prev][next#]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -