いつの間にかロク誕終わってた…。
2012/03/06 00:50

 ちょっと事件がありまして、更新停滞してました。すみません…。
 というわけで(?)、KBも書いたので、OOもSSを載せます。長編とは関係ないライル夢です。オチは無く、甘くもないけど、ライル夢と言い張る。(夢機能はありません)



 ガソリン車


「何でおれが…」
「文句言わないで。私、車運転できないんだからしょうがないでしょ?」
「MSの整備はできるくせに?」
「フェルトやミレイナと同じ、宇宙育ちですから」
 おれは隣におやっさんの弟子を乗せて、兄さんに貰ったランチア・ラリーを走らせていた。
「そこで停めて」
「はいはい」
 車を停めると、彼女は少し待ってて、と言い残し、車を降りた。
「はあ…」
 溜息がでる。今日は久々の休みをもらえたので、家族とアニューの墓参りに行こうと思ったのに、休みが重なった彼女に突然運転手にされたのだ。
 来たのはアメリカ。彼女は十分くらいで、戻ってきた。
「何して来たんだ?」
「次のミッションに備えての機材の発注」
「任務だったのかよ…」
「まあね。でもこれで終わりよ。はい」
「あ?なんだこれ?」
「先住民のお守りだって。そこの露店で売ってた。次の任務危ないって聞いたから…まあ、気休め?」
「自分で気休め言うなよ」
「本当のことでしょ。大丈夫、デュナメスリペアは、万全に整備するから」
「頼りにしてるぜ、整備士さん」
「大船に乗った気でいて。ついでに、この車も整備していい?」
「は?」
 瞳をきらきらさせながら、妙な頼みごとをされ、おれは思わず間抜けな声をあげた。
「ガソリン車って初めてなの!一回分解して、一から組み立てて、いろんな機能追加…」
「断る」
 全部言わせずに、おれは断った。隣からブーイングがくるが、大事な車に余計なことされてたまるか。
「ロックオンのケチ!兄弟そろって車に関してはケチなんだから!」
 兄弟という言葉に反応して、仔細を尋ねると、以前兄さんにも頼んで断られたらしい。さすが、整備バカ。
 ぎゃんぎゃん騒ぐ整備バカは、とても同い歳には見えない。ほんと、機械のことになると煩い。機械以外のことなら、ごく普通なのに…。
「あー、わかったわかった!整備はさせてやる!」
「ほんと!?」
「ただし、余計な機能は追加するな。あと、ちゃんと元に戻せよ」
「ラジャ!」
 嬉しそうに、本当に嬉しそうに彼女は笑った。こんな笑顔みせてくれるんなら、悪い気はしない。



 翌日。
 整備された車は、見た目は余計な機能の追加もされず、新車同然の輝きだった。
「さすが」
「当然でしょ」
 得意げに彼女は笑った。






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